宮田大の新しいアルバムが届いた。宮田 大が今届けたい「名曲」を厳選して収録したアルバムだそうだ。
1曲目、これ聞いたことがあるような気がするけど村松崇継氏の”Earth”という曲だそうだ。2曲目こちらも聴いたことがある。”ソング・フロム・ア・シークレット・ガーデン”という曲だそうだ。
ということでききはじめたら結構とまどう。これまでの大ちゃんのアルバム、テーマがあってできてきたけれど、今回、気に入った今を表す曲を選択したということらしい。現代日本の、作曲家の作品がおおく、こちらとしても初めて人にあるような、ちょっとした緊張感がある。ロストロポービッチ国際チェロ・コンクールの優勝者として聞かれるのでなく、自分自身の音楽を聴いてもらえるようになった、と考えての選曲のようだ。
だから少し、慣れるのに時間がかかる。ただしそこは宮田大、3回目あたりから安心感がでた。
5曲目のサン・サーンスの曲も知らなかったし、その後の 加羽沢美濃の曲も、 菅野祐悟の曲も知らない。
これは大ちゃんがいま、チェロで弾くのに良い曲をえらんだんだと思えてくる。
そう思って聞き出すと、これが聴くほどに良くなってくる。6曲目の”Desert Rose”や7曲目の”ACT”などチェロに楽器にあった曲を選んでいるのだとわかってくる。
8曲目のピアソラ”リベルタンゴ”などは再演になるわけだけれど、これもいま弾きたいという気持ちが出たのだろうか。
こうやって聞き出すと、知らない曲がつらなって、なじみがないのだけれど、これをチェロで弾いてくれていることへの納得感が増してくるのがこのあアルバムだとおもう。
チェロというのは、メロディーの流れをとても大切にできる楽器だとおもうので、この選曲、大ちゃん、実にチェロの曲集として考えに考えた結果だったのだと、思うようになる。
まさにチェロに心血を注ぐ人の作ったアルバムだと思う。
VOCE favorite melodies on cello / 宮田 大
宮田 大(チェロ)
ジュリアン・ジェルネ(ピアノ)
録音時期:2023年4月18-20日
録音場所:新潟県、柏崎市文化会館アルフォーレ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
1. 村松崇継:Earth
2. ロルフ・ラヴランド:ソング・フロム・ア・シークレット・ガーデン
3. ビル・ウィーラン:リバーダンス
4. 久石 譲:Asian Dream Song
5. カミーユ・サン=サーンス:あなたの声に私の心は開く~『サムソンとデリラ』より
6. 加羽沢美濃:Desert Rose
7. 菅野祐悟:ACT
8. アストル・ピアソラ:リベルタンゴ
9. 吉松 隆:ベルベット・ワルツ
10. 植松伸夫:ザナルカンドにて
11. 坂本龍一:星になった少年
12. アントニン・ドヴォルザーク:私にかまわないで~4つの歌曲 Op.82より第1曲
編曲:伊賀拓郎(2,8) 山中惇史(3) 篠田大介(4,10,11)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます