JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

死の蔵書  ジョン・ダニング 宮脇孝雄訳

2010-05-08 23:57:34 | 


何年か前に大変評判になったミステリーと覚えていましたから、中国へいくときに読もうと借りた一冊、ところが、帰りは映画を観ていたし、行きの飛行機と日テルの部屋で本の僅か読んだだけ、やっと本日読み終わりました。

稀こう本コレクターの刑事が本を掘り出して利ざやを稼ぐ男の殺人を捜査する展開。海外ミステリーは普通文に慣れて、流れにのるまで時間が掛かるのに、最初からとても読みやすく、奇をてらわない展開もわかりやすい。

古本を探すところ、中古屋さんに出入りをしている私としては一寸似ている。いいもの揃える奥義が書いてありました。

「赤ん坊から飴を盗むぐらい易しい仕事だ。本の詰った箱があったら、悪い本には手を出さず、良い本を見逃さないこと。それだけの話だ。」
私コレクターではありませんが、言えているのです。見逃さないことなんですね。

主人公、古い音楽が好きみたいでこんな一節。

「電話のあいまに私は《ボディ・アンド・ソウル》を口ずさんだ。“ダダディ・ダ・ダ・ダダッダー”。コールマン・ホーキンスの豪放磊落なサックスをまねようとしたが、上手くいかなかった。」

どのフレーズだか解りますか。

話は一寸切ない終わり方ですが、結構面白かったです。

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