都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

昨年読んだ本

2024-01-02 02:40:10 | 趣味

 340冊読んだ、例年位だが、夏の暑さと海外旅行と学会対応、そして孫のため読む時間が減ったのもある。

長く暗いミステリなど駄作が多かった。特に、実験的なメタ、SF混在のミステリなど視点・時点を入れ替えたものは飽きた。

 そのため、慣れた作家の作品が癒しだった。ただし、宮部みゆきの百物語、畠中恵しゃばけ 、ウエスト・ゲート・パークなど長く続くシリーズものは飽きてきた。

 

社会学・ゲノムでは

「美食地質学」入門 巽好幸

300年前の地殻変動と地形、岩質などが魚や植物の生態に影響、うまい酒、魚の発酵やATPまで解説、役に立つ、ブラタモリより的確

「悪所」の民族誌 色町・芝居町のトポロジー 沖浦和光    

色町・芝居町の遊女・役者の身分や体系の歴史、経済・政治の変化による時系列の変容など見事、2006年の大作

コード・ブレーカー ウォルター・アイザックソン 

ゲノム編集クリスパーのジェニファー・ダウドナの伝記、研究者の競争とチーム形成、ゲノムの病気と改良の倫理問題、COVID19への応用の3部は読ませる

 

歴史もの

茜唄 今村翔吾 

後白河法皇・公家・武士の3者と、公家化する平家と坂東の源氏、そして内部の争い、平知盛と希子の連携と平家物語の伝承による武士のあり方の伝承へ、戦法・評議・悪だくみが渦巻く、「見るべき程のことは見つ」

朝星夜星 朝井まかて    

自由亭、大阪ホテルに至る草野丈吉とゆきの夫婦、子供、義妹と料理からホテルへ明治の改革と人脈、川口や中ノ島の豊国神社(公会堂)やホテル(東洋陶磁)、大阪言葉の柔らかさ、「ほたほた」と歩き始めた赤ん坊、嬢(とう)さん、京都の洋食の嚆矢も大鳥居西側の自由亭京都支店か(明治10年頃)https://www.kyotohotel.co.jp/history/chapter_01/chapter_01_02/ 

愛媛県新居浜市上原1丁目3番地  鴻上尚史          

新居浜の家と教師で日教組だった父母との関係、高校での演劇や生徒会長、京都百万遍での浪人を経て早稲田、仮面浪人、そして2年生から演劇に、4年生で第三舞台設立、63歳で離婚し杉並へ

 

いつもの馴染んだミステリが多い

連鎖     黒川博行          

バツイチと映画オタクの巡査部長バディが解明する、パクリ屋+乗っ取り屋+ヤクザの保険金殺人3件とその裏の後妻業的悪妻を解き明かす、珍しくすべての悪事解決

黒石 新宿鮫Ⅻ  大沢在昌          

桃井課長後任の阿坂女性の課長が前に、晶も出てこないが中国中国残留孤児3世と北朝鮮の戦いの続きがヒーロー黒石と徐福の関係が決め手、心理から事件に、人物表が欲しい

777 伊坂幸太郎  天道虫がホテルに訪れ、6人の業者(殺し屋)や爆発物、ITおばあさんが入り混じり女性を守る、真の悪に至るどんでん返しが良い

 

新しめのミステリは観点が面白い

逆転正義 下村敦史       

イヤミスに近いが「罪」をテーマにした連作、「正義」とはなにか、隠された真意に最後の作には驚かされた

四日間家族 川瀬七緒    

4人の集団自殺が赤ん坊遺棄を発見、SNSを利用した犯罪の解明と4人の連携、赤ん坊へのいとおしみと四人の罪の乗り越え、コンゲームの一種

木挽町のあだ討ち 永井紗耶子    

江戸の復讐(仇討ち)と芝居関係者((徒討ち)によるコンゲーム、無理な関係もあるが時代背景も丁寧で楽しめる

 

ハードボイルド系

頬に哀しみを刻め S・A・コスビー         

ゲイ夫婦の息子たちを惨殺された、刑務所帰りの黒人庭園管理業と無職貧乏白人が組む復讐劇、「人は復讐を正義のように語るが、復讐はちょっといいスーツを着た憎しみさ」と訳が良い

熱砂の果て C・J・ボックス       

熊を追う猟区管理官ジョーと無罪化を条件に謎の政府組織からテロリスト攻撃を請け負う鷹匠ネイト、娘のシェリダンがからむヴォランティア組織は情報テロ、その上を行く政府組織と知事

 

有名な海外ミステリが多い、同じ作家も

優等生は探偵に向かない  ホリー・ジャクソン       

女子高校生探偵、バディは男子大学生壮絶なエンディング、なりすましの犯人は復讐を狙う、巻き添えの監禁

卒業生には向かない真実  ホリー・ジャクソン       

3部作の完結編、DTキラーの正体がわかり、ピッパが返討、そこからはコンゲームのような展開、マックスへの復讐とホーキンス警部補のほのめかし、そしてしばしラヴィとの別離、解決へ余韻

木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 リチャード・オスマン          

真犯人が意外、4人のシルバーがゆったりと解決、逃亡の被害者とVAT詐欺と殺人、レッド・へリングとあっさりした犯罪描写

窓辺の愛書家     エリー・グリフィス       

イギリスの高齢者アパートでの観察する「殺人コンサルタント」の90歳のおばあさんはミステリの殺人アイディアを作家に提供、アパートの殺人、作家二人の殺人を探る3人、並行する殺人の裏と家族・恋人の出会い

キュレーターの殺人 M・W・グレイヴン  

重層化された犯罪、ポーとティリー、そしてステフの妊娠、そのなかでのダークウェブ連続殺人がアメリカから情報が、そして殺し屋を問い詰めると、悲しい親族の妬み

グレイラットの殺人 M・W・クレイヴン 

ポーもの4作目、グレイラットの置物を置く殺人事件2件は、秘宝を巡る軍隊の汚職が裏に、その主役が明らかになり、仕組み、役割を解き明かす、長いが楽しめる

ナイフをひねれば アンソロジー・ホロビッツ       

ゆったりした話の流れ、作家が犯人に、辛辣な批評家と関係者の過去、そして解きほぐされる伏線

処刑台広場の女  マーティン・エドワーズ 

謎の女レイチェルと、不可思議な有名人の殺人、記者のジェイコブと奇術師のサラ、そして劫罰協会の悪事への復習、なりかわりや近親憎悪が交錯、暗い1930年代

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Canon Printer TS5030を5年でTS8630に変更

2023-12-19 02:54:07 | 趣味

 キャノンMP500(約9.6kg)は2005年の製品、重く、大きく、インクが高い。当時、3万円くらいしたが13年動いた。TS5030(5.5kg)は18年に1万円で買い、5年目に黒がかすれ、インクを疑い2揃い買ったが結局プリント・ヘッドの問題であり拭いても直らない。機械が原因と分かり買い替えに。(最近は3~5年の寿命らしい)

 安いのは壊れやすいようなためTS8630(約6.6kg)をセール期間に2万5千円程で購う。ソフトやWifiのインストールなどもネット経由でやりやすい。下のA4トレーは便利、両面印刷もできるようだ。HP型の下部トレーからの給紙になったのはHPのパテント失効かもしれない。とまれ、便利だ。

 今度は印刷もしっかり、レーザー・プリンター並だ。今後、色々手続きの書類印刷(押印が要るもの)などや、コピーが便利。定期的に使わないとインクがつまるようだ。プリンター業界はエレヴェーター業界と同じで、イニシャルの投資より、オペレーションの消耗品・手入れで倍は儲ける。このビジネスモデルに対抗が、詰め替えインクなどだ

 壊れたTS5030は売却しランチ代になった(プリンター専門修理事業者に売却)

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大阪中之島美術館に「テート美術館展光 ― ターナー、印象派から現代へ」を見に行く

2023-12-07 02:01:37 | 趣味

 荊妻と2人でお出かけ、阪急梅田から歩く。

 新しい真っ黒な建築は、広場を上がった2階が切符売り場をフォワイエ、3階まで長いエスカレーター、展示会場①、そして4階までもエスカレーター、展示会場②と分かりやすい構成」。帰りは、階段とエスカレーターになっている。何かと思うようなロボット(ヤノベケンジ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%B8 「ジャイアント・トらやん」)が飾ってある。

 今時の美術館らしく、禁止の作品以外は撮影できる。

 展示はターナー( https://en.wikipedia.org/wiki/J._M._W._Turner )が多く楽しめる。影の習作や球面の習作もある。確かに光を分析している、パースの練習みたいだが。

 海の波の陰影や照り映えはジョン・ブレッド 「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」の描き込みが当方も川や水路を多く描くためテクニックとして参考になった。

 ミレーの「露に濡れたハリエニシダ」は良かった。数年前、六本木ヒルズに来た「オフェーリア」( https://en.wikipedia.org/wiki/Ophelia_(painting) )を見損ねたのを想い出す。

 ロスコやカディンスキーもあり楽しめる。また、光に関する動きや映像の展示も多く、ブルーの部屋   James Turrell “Raemar、Blue”は面白い。金沢21世紀美術館 「スイミング・プール」を想い出した。

 10時の開館かつ平日であり、空いていた。それなりの風体かつ若い方が多かった。なお、メンバーシップ(6千円/人・年)の用意もあるが、ちょっと不便だし、京都に展覧会が来るのも多いため見合わせる。思えば、MITの学生証はボストン美術館など周辺の文化施設が無料だった。

 デッキにより関電本社やダイビル本館ともつながっている。

 13,500歩は疲れた

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孫と、阪急のイヴェント清荒神と岡町散策

2023-12-03 02:18:25 | 趣味

 駅前の阪急のイヴェントは嵐山と同様、清荒神への参道を登る。色々、お店があり興味深い。中国自動車道がうっとおしい。近くには、ラビスタ宝塚ノースハイツというマンションが西側に建っている。

マキを売っているのは高野山と同じだ

 清荒神清澄寺( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E8%8D%92%E7%A5%9E%E6%B8%85%E6%BE%84%E5%AF%BA#cite_note-1 )は旧清( https://www.facebook.com/1412891545649230/posts/1665286253743090/ )にあった。山岳宗教の流れもあり、いまも神変大菩薩(行者洞)に役小角を祀っている。奈良大峰山修験道( https://www.vill.tenkawa.nara.jp/ds/index.php )や葛城修験道( https://katsuragisyugen-nihonisan.com/ )が有名だが、宝塚近くにも箕面の瀧安寺( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%A7%E5%AE%89%E5%AF%BA )などの修験堂の根本道場だ。

さらに、三宝荒神の三宝荒神社( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%AE%9D%E8%8D%92%E7%A5%9E )と一体だ。

 清荒神清澄寺史料館( https://www.takenaka.co.jp/majorworks/41709382008.html )はあきらかに唐招提寺のリスペクトだが鴟尾はない。周りをガラスの回廊とし、カラス二重のスリットとしたあしらいはセンスがある(早稲田の設計実習のモデルを想い出した)、水落と横の水盤もきれいな設計だ。

 その手前は芝生、うまい設計だ。本堂への階段とともに孫が遊んだ。

 

 横にある庭も蓬莱島、付け足しの亀島(鶴はない)、斜面の石組みは力強く見事だ。重森三玲が評価するのも分かる。

 孫は運動もあり荒神川、奥の滝まで行く。水量が少ないが見ごたえがある。

 ここから昔1年住んだ岡町まで、お目当ての土手嘉は休み。( https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/48538/1/83_195.pdf )これを読んで子供は京大を志したのかもしれない。能勢街道の要所や一休みのうどん屋だった。そういえば、終点の池田には吾妻うどんがある。

 原田神社( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%94%B0%E7%A5%9E%E7%A4%BE )は解説によると京都祇園社と同じく仏教の牛頭天王信仰もあり、神仏習合だ。

第二次世界大戦敗戦後に、周りの敷地を商業として貸したのが、神社の周りを巡るアーケード街の起こりらしい。家屋のなかに木が突き抜けた昆布屋があった。(今は別店舗)

 昔の社宅も未だ健在、夏は灼熱、冬は結露のため京都に引っ越したのは今で思うと時期と物件選定が良かった

 原田神社にて、七五三祝いの写真撮影など微笑ましく見ながら、孫は広い空間とお百度石のあるL字型の鳥居を走り回る。

 ゆったり、昔のたこ焼き屋は2店とも閉業、風呂屋も駐車場になっていた。

 11,100歩

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植物園を楽しむ

2023-11-27 02:10:24 | 趣味

 昔は、子供を連れて千葉市動物園やマザー牧場に良く行った。特に、動物園では界・門・綱・目・科・属・種の分類( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B6%B1_(%E5%88%86%E9%A1%9E%E5%AD%A6) )により、奇蹄目( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%87%E8%B9%84%E7%9B%AE )の馬と偶蹄目( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%B6%E8%B9%84%E7%9B%AE )の牛の蹄の違いなど教えたがうけなかった。

 ハシビロコウ( https://www.city.chiba.jp/other/shoebill/shoebill.html#:~:text=%E3%83%8F%E3%82%B7%E3%83%93%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%81%AF%E3%80%81%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%83%8E%E3%83%88%E3%83%AA%E7%9B%AE%20%E3%83%8F%E3%82%B7%E3%83%93%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%82%A6,%E7%A7%91%E4%B8%80%E7%A8%AE%E3%81%AE%E9%B3%A5%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82&text=%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%83%8E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%81%AB%E8%BF%91%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C,%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%A4%9A%E3%81%84%E9%B3%A5%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82 )は、ずっとじっとしていたが、一度走り寄ってきて柵があるが家族で逃げた。

 閑話休題、京都市の植物園は和む。この前、修学院離宮からの帰り立ち寄ったが心がゆったりする。

 庭を観るのはガイド付きの団体行動、働かせるのは頭と足だが、植物園はただ単にふらふらできる。

 今度は、「葉で見わける樹木」を持ってきて、色々自分でも調べてみたい。孫に葉っぱで木の種類を教えるのもいいな。

 なお、植物の分類にはクロンキスト体系など帰納的な分類だったが、現在ではゲノム解析によるAPG体系( https://ja.wikipedia.org/wiki/APG%E4%BD%93%E7%B3%BB )に移りつつある。

 一例としてエノキ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8E%E3%82%AD )はクロンキスト体系ではニレ科だが、APG体系ではアサ科となっている。確かに見た目はニレやケヤキに似ている。カツラも似ているがカツラ科だ。

 なお、動物も同じく生物として見直されている( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%88%86%E9%A1%9E )

 植物園は和める、若い子連れ夫婦とシルバーが多い

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ゆっくり東山あたりをポタリング

2023-11-19 02:17:05 | 趣味

 28C Moderataに乗り、清水寺の小学校再開発のプリンス・ホテル ザ・ホテル青龍 京都清水 を見るが、なかなか自転車では入りにくい。観光客が多い。

このまま、円山公園を抜け、岡崎から三条に折り返し日の岡峠を越し、山科の旧東海道をぶらぶら、折り返して今度は賀茂川北大路の グリルはせがわ で一休み。

 それから、東に東山の山際をぶらぶら走る、ここはしっとり木の陰が深く28Cにちょうど良い坂道や石畳。帰りに、平野豆腐に寄ると10月から再開。ただし、お揚げはまだできないとのこと。息子は跡継ぎにならなかったようだ。

 久々の自転車では、40年使っているブルックスのサドルが硬い。ポジションも、サドル(前へ、下へ)とステム(上へ)の調整をしないとしんどいなと思った。

 それにしても、CONTINENTAL GRAND PRIX 5000 28C は良いタイヤだ、軽く坂を登り、疲れない 1,300㎉+α消費

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桂川の柿と愛宕山を描きました:たまたま出会った、たわわな柿

2023-11-13 02:13:40 | 趣味

 11月としては暖かい。7時半に着いて阪急鉄橋の北西の柿を狙うが、畑の中にあり逆光。反対側は野球のグラウンドになり、ネットが邪魔。気を取り直して、上流の右岸を行く。9号線を越した農地にたわわに実る柿の木を見つけた。後ろに愛宕山が見える。

 8時から描き始める、最近は濃い絵が多かったためあっさりとさせる。柿の木の上には蔦がからみ、下は色々な植物が生えている。

 それにしても柿の個数が多く、光を浴びて照り映える柿の姿を満喫した。

 あまり詳細に描かずに3時間、すっきりできた。奥には愛宕山。蚊とコバエの多かったのに閉口したが良い柿が見つかって良かった

https://www.eonet.ne.jp/~n7ohshima/drawing9.html 

 

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奈良探訪:唐招提寺・薬師寺・元興寺にならまち、東大寺・吉城園 (2)

2023-11-11 02:09:29 | 趣味

 近鉄奈良に降りると子供と荊妻とたまたま合流。子供の先導によりならまちの、元林院町( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E6%9E%97%E9%99%A2%E7%94%BA )を歩く。詳しくは ( https://www.yamatotsurezure.com/entry/ganrinin_kitsuji )、さらに( https://yukakustudy.jp/archives/1 )、新設の鹿猿狐ビルヂング( https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/pages/shikasarukitsune.aspx )もできた旧色街(芸妓)、建物も名残があり、楽しい。北の木辻遊郭( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E8%BE%BB%E9%81%8A%E5%BB%93 )も、ならまちの色街。

 色々、見ながら元興寺( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E8%88%88%E5%AF%BA )へ。昔の大きな寺の一部が残っている。

 昔は平城京の東をはみ出させた寺も今は( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%9F%8E%E4%BA%AC )僧房や展示館のみ。昔の五重塔の模型があった。

 ここから、買いものにバスにてミー・ナラ(奈良そごう https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%88%E8%89%AF%E3%81%9D%E3%81%94%E3%81%86 )へ。カテゴリー・キラーと公共施設に変化。近くに、奈良コンベンションセンターがあるが、周りに観光施設や賑わいがなく、掃きだめに鶴という感じだ。立地を重んじていない施設2題だ。

 帰り、新設の奈良のバスターミナル近くにて、奈良の旧知事公邸をホテル化した紫翠(https://www.suihotels.com/shisui/concept/ )は門番がいて宿泊者でないと入れない。裏の、カフェ翠葉もあるが値段が高い。庭も建物も大正あたりだろう。独自の動きをする森トラストの開発だ。東大寺( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%AF%BA )は国分寺の総本山( https://www.todaiji.or.jp/history/ )、ぶらぶらいくと、修学旅行生が鹿と戯れる。海外旅行者(白人系)が多い。大混雑で鹿のカチューシャが大人気。やっと鹿せんべいも売れ出している。

 奥の道を歩くと和む

 吉城園( https://www.pref.nara.jp/39910.htm 無料)に入るが、奈良県管理の大名庭園みたいなもの。

 帰りに南都北嶺(比叡山)と称された興福寺を歩くと、夕陽に生える社寺がきれいだ。

 ならまちを歩くがお目当ての店が団体で埋まる。京都地下鉄直行にて帰ると45分くらい、梅田と変わらない。

 32,200歩歩く、流石に疲れる、前日にも孫の遊びに扇町から梅田を12,000歩歩いていた

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奈良探訪:唐招提寺・薬師寺・元興寺にならまち、東大寺・吉城園 (1)

2023-11-09 02:06:47 | 趣味

 荊妻と子供が、ならまちでのランチを段取り。それならと近鉄の奈良切符(5年前より500円程値上りし2,100円)を買い、7時半には奈良へ出発した。

 まずは8時半、西ノ京に降り唐招提寺( https://toshodaiji.jp/about.html )に。律宗( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8B%E5%AE%97 ) であり、南都六宗( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E9%83%BD%E5%85%AD%E5%AE%97 )のうち後の真言宗に近く、空海の真言宗とも関連する。(その後、東・台密とも山岳宗教になるが)    

 24歳の初めて観た時から最も好きな寺、建築だ。団体が早入っている。割引800円を支払い、ゆっくり、新宝蔵(200円)、ガイドブック(600円)も買う。

 圧倒的な造形の7スパンと甍だ。見飽きることがない。失われた東塔に想いをはせる。初めて来てから40余年、観点が違う、鑑真の頃を思う。今はない、西室の跡、周りを囲む、鑑真和尚廟の静謐な池と橋による結界。戒壇のスツーパ、手前の蓮池のあしらい。

 校倉の経堂と宝蔵、礼堂と東堂のすがすがしい佇まい。

 何度も何度も、基壇、組手、柱を観る。この姿は奇跡だ、男性的でありプロポーションが優れている。鑑真の意気を感じる。元禄の改修にて屋根が大きくなり、竹中工務店による平成の改修も見事だ( https://www.takenaka.co.jp/solution/purpose/traditional/service18/index.html )

現在の姿は元禄以降だ。

 銀閣寺の向月台と銀沙灘なども後の改変だ。オリジナルでないものが独自性を発揮することが多々ある。

 時間があり、薬師寺( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E5%B8%AB%E5%AF%BA )に法相主宗( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E7%9B%B8%E5%AE%97 )は初期仏教。なんとも商業主義を感じた。

 東塔・再建された西塔( https://www.bunka.go.jp/kindai/kenzoubutsu/research/nara/006/index.html )を加えると割引もない。(1,600円)釈迦八相像は具体的だが、東寺の五重塔にある立体曼荼羅とは異質だった。密教と初期仏教の違いだろうか。離れた玄奘三蔵院伽藍には平山郁夫の絵が展示。なんだかなぁ。

 薬師寺は全体に丹塗りの再現など面白いのだが、「違う」と感じた。( https://yakushiji.or.jp/guide/garan_toto.html )唐招提寺の修復においても、どこまで再現するかが議論になったはずだ( https://www.takenaka.co.jp/solution/purpose/traditional/service18/index.html )特に、平等院鳳凰堂などでは色の修復を考えた( https://www.byodoin.or.jp/news/special/post-8/ )

 初期の仏教においても違いがある。なお、薬師寺の塔は裳階付き三重の塔だ。

 ならまちを歩きに近鉄に乗る、西大寺で乗換

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Canon G7X Mk2の修理

2023-11-01 02:09:31 | 趣味

 5年半使っていると、2年ほど前から
①電池を充電すると日付が飛んで再入力になる→USB充電で回避
②Pモードにすると、電源を入れるとAUTOのはずなのにISOが上限になる
 キャノン中之島に預け、12日間(大分の工場で修理)にて完了する。3万3千円の費用はちょうど新品の半額以下だ。なお、預けて取りに行くと送料(2千円程)もかからない。

 カメラユニット(レンズ含む)を全部交換となっていた。レンズにもケバが侵入とあり、レンズとセンサーも併せて交換だ。電源を入れると動きもスムース、レンズ鏡胴部分も新品となっている。よく使ったローレットのフロントリングも交換頂いた。これは値打ちがある。

 今でも売っている製品でもあり、完成度は高い。特に広角24㎜は重宝する。Pモードなら、フォーカス対象の設定や露出補正もやりやすい。

 大事に使おう

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カトリック芦屋教会 聖堂にて四重奏を聴く

2023-10-30 02:07:01 | 趣味

 知人の関係者が1st Vnのため京都から1時間半かけて芦屋川まで、夕暮れ、夜の芦屋川の景色も楽しむ。19時から21時まで。

https://ashiyano.life/topics/event-679/ 

 冒頭、芦屋市長の高島崚輔( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B3%B6%E5%B4%9A%E8%BC%94 )の英語・日本語の挨拶があったが、ボストニアン・イングリッシュではなく訛りを感じた。芦屋市は「国際文化 住宅都市」( chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.city.ashiya.lg.jp/kouhou/kensaku/r3/documents/20210502.pdf )とのこと。その一環でのコンサート。 

 曲目はViolaの方が腱鞘炎のため、Bartokは取りやめ

Eduard Toldrà( https://en.wikipedia.org/wiki/Eduard_Toldr%C3%A0 ):Quartet Vistes al mar→初聴、現代音楽 Quartet

Bach :Torio BWV527 Organおなじみを改編、GoldbrgVariationの編曲でもよかったが

Hydon:Divertiment Op.100 3人で改編版を

Mendelsson:Quartet Op.80 →初聴、Quartetでのこの曲は知らなかった、熱演

 カトリック芦屋教会は演奏の後ろが祭壇であり、音が響かない。後ろに音響反射板、床にもチェロが響く板を設置すると改善されただろう。ライトを真正面からうけた顔の写真の如く、陰影がなく、直接音が主体のため楽しめなかった。しかも中高音が突出した70年代ダイヤトーンの小型スピーカーのようなカマボコ周波数。目を閉じて聞くと立体感と定位もなかった。演奏者に気の毒だった。

 演奏は女性Quartetだが力強いものだった。音の良い紀尾井町ホールなどで聴いてみたいものだ

 朝のテニスもあり、19,500歩疲れた、帰洛は22時半過ぎ。

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テニス・シューズを新しくするSOLUTION SPEED FF2 OC

2023-10-28 02:52:32 | 趣味

 品番は1041A188-602 9年間で6代目となる。今回は、クリムゾンと落ち着いた色、W大学とMITに通じる。

 底が固く、シャンクが入ったような弾性があり、厚め。また、ヒールカウンターが厚く包む感じがある。さらに、シュータンも大きくなり砂が入りにくい。

 ASICS結びで使っているが、前より疲れにくく、滑りにくい。その代り、重さは増したと思う。今までで一番しっかり作りこまれ安心感がある。

 足幅が細目の方にはおすすめ

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第4回 御所・離宮庭園セミナー「桂離宮の美を明日につなぐ」にて川瀬昇作さんと話す

2023-10-24 04:48:50 | 趣味

桂離宮のセミナー( https://book.gakugei-pub.co.jp/event-katsura-20231014/ )に行く。(3千円)

 開始前、川瀬さんから著書の「桂離宮・修学院離宮・仙洞御所 庭守の技と心」に宛名付のサインを頂く。

 その折の会話

①桂離宮に120回行ったが飛び石を足裏で感じるのが独特

②飛び石の質や配置に意味がある、ご指摘の松琴亭手前の主人の石は青石の縦打ちだ、そこから先の螢谷へは丸い同様の石が続く

(さらに石の周りも、土や玉石の変化(松琴亭前)などある)

 と述べると、本日のセミナーでまさに触れるとのこと、特にくの字の石の割れは独特、路地と露地の違いが庭(小道と露)にあるなどのご指摘も頂いた。

 プログラムは

第1部:野村勘治先生セミナー

・40分の予定が1時間を超過した

・モチーフは白楽天と源氏物語とあるが、ちょっと感じないが

・図面が正確:むかで山は女松山、その外は東松山(しい山)外腰掛入口の門と賞花亭南の山上亭(四つの腰掛があった)はない。住吉の松に対比して髙砂の松が紅葉馬場の先の西にあった

 

第2部:川瀬昇作先生セミナー

・30分程、写真が主体もっと長くお話を聞きたかった。

①ゆらぎ:葉、暖簾、動きがあり五感に訴える

②飛石:多様な石と組合せ、角の合わせ方などが特徴、明治に打ち直されたらしい(野村)、霰零しも柔らかい踏み心地

③石の傾き:山の排水に沿って飛石の表面も水はけ方向に向かう

④曲がり:松琴亭から蛍谷への飛石も曲がる

⑤四角の組合せ:園林堂の雨落ち(後の改修)と四角い飛石

⑥異質:白川橋、木杭も修学院は3段、桂はばらばら、松琴亭の前に会った丹塗り橋は一時のもの

・桂離宮の水面は北の取水と南の排水で傾いているらしい、琵琶湖疏水は0.5‰のため200mとしても10㎝位か

Q(当方から):松琴亭には前に橋が架かっていた時期もあった、茶道の導線として、白川橋があるが、御待合と卍亭の2つのルートがあったのではないか

A:野村 良く分からない

A:川瀬 裏の水路に橋の跡がある、今後説明したい(興味がある:実際卍亭の裏に細い水路がある)→バックヤードの導線か、船のバック導線も住吉の松の南にある

 

Q:造園家の質問に「石を割ってから合わせる手法は疑問だ」と川瀬さんの返答

 終了後、川瀬さんに名刺をお渡しし、受領もした。さすがに、何度も行っていると詳細が分かる。

 なお、今後に「御所・離宮庭園技術研究会(仮称)」の設立準備会発足とあった。参加したいものだ。

 有意義なセミナーだった。ポスト・パンデミックで庭も活動再開としたい

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庭の研究、桂・修学院離宮を卒業し、より幅広く

2023-10-22 02:50:27 | 趣味

 今回、桂離宮のセミナー( https://book.gakugei-pub.co.jp/event-katsura-20231014/ )に行く。桂・修学院離宮はそれぞれ120回と80回行っており、これ以上観ても効用の低下(Diminissing Return)になるため見たい桜・躑躅・杜若とミツバツツジの時期以外は行かないようにする。今まで、季節・気候(晴天・曇天・雨・雪)を見て、さらに、水抜き工事、土橋のやりかえなど見つくした。学芸出版のセミナーなども受講し深堀はこれで充分だろう。

 

 結論として、桂は「五感と足裏で飛び石を感じる庭」で内向きと思う。修学院は「土木による雄大な景色と京都市街の眺めを楽しむ庭」の外向きの庭だ。

 平安京に対し、桂離宮は裏鬼門、修学院離宮は鬼門にあたる。

 かたや、低湿地、かたや山際にある。

 その先も、桂川(大堰川)・淀川による木材など舟運の拠点である桂と、比叡山を背負う修験道のある修学院の違いが対比している

 反対に、見たい庭は京都の地元や全国にある。今のうちに庭園も「見るべき程のことは見つ」となるよう広がりを求めたい

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ラグビー・ワールド・カップ雑感

2023-10-16 02:41:01 | 趣味

 アルゼンチン戦は見ごたえがあった。しかし、スピードとフィジカルの差を感じた。

 ドロップ・ゴールやキック交えてのトライなど多彩だったが。メンバーの固定化・高齢化が問題だ。大学ラグビーのより発展を望む。早稲田・明治・慶応なども留学生の受入れでの選手層の拡大を図って欲しい。

 唯一光明と思ったのが、スクラムハーフがトライ。次の世代を担う齋藤 直人( https://www.jsports.co.jp/rugby/japan/team/naoto_saito/ )の活躍に喜ぶ。早稲田と帝京の選手が多いなとも思った。

 これで、今回は終わりだが、人材拡大と技能成長、体力増強にて捲土重来を願う。

 いい試合ありがとうございました

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