和歌山駅から7:56のバスに乗り、8:22に養翠園( https://yosuien.com/ )に着く。拝観は600円、9時前に入れて頂く。市内から流れる水軒川(紀の川の旧道)の河口付近にある。海水を引き込む「汐入り」は東京の浜離宮と同様だ。一部、菖蒲池(杜若も)などは淡水のため区切っている。御船蔵が南西角にあり、城下から船で御幸のようだ。東西に長い水面を三ツ橋、弁財天の島、太鼓橋でクランク状に区切っている。( https://www.google.co.jp/maps/place/%E9%A4%8A%E7%BF%A0%E5%9C%92/@34.1932875,135.1529302,313m/data=!3m1!1e3!4m6!3m5!1s0x60074d59d6819d2d:0x5810381f149d038f!8m2!3d34.194013!4d135.1522538!16s%2Fg%2F1226g7bs?hl=ja&entry=ttu )
治水が面白く、橋の形もユニークだ。さらに、土を歩くのと、青石、御影石などが区別され敷かれているのは例がない。さらに、視線を誘導するような、2枚の青石を平行に建てた石組みは何なのか。その先には石があったが。
護岸も橋の横も青石が多く、たまらない。
青石の3つ並べたもの、延べ段風など変化がある。松が見事だ。立華すかしという技法のようだ「下から上へ持ち上げているような様式」とある。御所すかしとは全く違う。
御馬場には延べ段のような石組みもある。護岸には大石を組合せている出隅や、船止め石のような縦使いもある。
夜泊石も青石であり、ひっそりと組んでいる。護岸の青石は対岸から見ると見栄えが良い。回遊式の視点の移動や足裏の土や飛び石の変化がある。
大名庭園らしく養翠亭で憩う用意がある。東京の庭園と違い大名を集めて接待という広がりや本歌取りなどの仕掛けがない。
遠望する対岸の三角の山(南東にある高津子山)を富士に見立てていると思われる。小堀遠州と近江富士(三上山)の関係のようなものか。
あわせて、和歌山市運営の湊御殿(移築2回とのこと)を見る。紙王という鳥の子紙張り天井、栂柾が使われているというが、書院建築だ。欄間がえらく高く2尺はある。通風確保のためか。入口の床に名栗が仕込まれる。障子の桟は2と3になっており桂離宮に通じる。葵の釘隠しなど徳川を感じる。
10:16のバスで市内に帰り、11時開店の山為食堂に行くと、臨時休業。近くの〇イに行くがうまかった。歩いて南海の和歌山市駅に。事故で列車が遅れる。岸和田まで行く。
岸和田城庭園(八陣の庭 重森三玲 https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/454569 )を観ようと、駅前アーケードを2つ抜けて、佐々木家住宅などを横目に、神社も通り城に行くと「臨時休業」だめだな。
城見橋筋商店街は寂れている。沿道には総二階、二階に手すり格子があるが色街建築ではなく有名な だんじり を見るためだろうか。( https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/danjiri/9danjirimap.html )駅前のアーケードは通らないようだ。
しかたがない。これなら養翠園から1㎞の紀州東照宮でも行った方が良かった。案内で無料とあったのを信用したのが間違いだった。
難波の洋食の重亭もリニューアル中で休業、梅田のロンでハンバーグを食べて帰洛。
17,500歩疲れた