◆赤城山と利根川◆
冬になると、赤城山がくっきりとした姿をあらわす。わが郷土の山である。手前はもちろん利根川。左手奥に見えるのが大渡橋。この橋の中央欄干のどこかに、萩原朔太郎の詩碑がある。通勤の行き帰りに、最低二度、利根川にかけられたこの橋を渡る。
夏のあいだは、クルマをとばして、チョウやきのこの撮影にでかけた。もぐりこんでみると、赤城のふところは驚くほど広い。生まれたときから見なれた山で、中 . . . 本文を読む
くだけた話口調で、ウイットとユーモアを効かせたつもりのようだが、どういうわけかそれほどおもしろくない。なぜかと考えると、まず、文体がない。文章があちこちで、ぎくしゃくしている。他人さまのことはいえた義理ではないが「こりゃ素人だな」といった印象が最後までつきまとった。
著者の経歴を見るにおよんで、ははあと納得。文藝春秋社の元専務とある。東大出で週刊文春、文藝春秋の編集長などを歴任しているというか . . . 本文を読む