二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ディヴェルティメント(ポエムNO.59)

2011年09月26日 | 俳句・短歌・詩集
その大正生まれの男は ずいぶん長い道を歩いてここまでやってきた。 とてもではないが 一日や二日では 語りきれるはずのない紆余曲折をたどって。 石も降ったろう 槍だって。 ぼくに思い出せるのはせいぜい昭和三十年代の後半くらいからだが その男は さらにそのさき 三十年近い鉄のカーテンの向こう側を知っている。 彼にもあきらめきれない野心があったろう。 跳ねてなにかをおもいっきり蹴飛ばしたことも。 . . . 本文を読む
コメント