人ながらえて残暑に遇う ・・・種田三毛猫
ムハハハ。
今日は雲一点ない快晴。
強烈な紫外線と日射しの中、古書店やらスーパーやらをふらふらしてきた。
現在室温31℃、湿度48%。
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塩の湖なんて見えはしないのだけれど
突然部屋の外からキジバトの声が聞こえてきて
向きあったパソコンのディスプレーから気がそれる。
数分でその声は聞こえなくなってしまう。
いつものように。
ぼくがキジバトならウイグルまででかけていって
碧(みどり)の眼をした少女に恋ができるのに。
人が人であるとは きっと因果な運命を甘受しなけりゃなんない
・・・ということだね。
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ことしも南方から台風がやってきて多くの災害をもたらした。
柿の木の下にツクツクホウシの死骸がころがっていてね
それは太古からくり返されるこの地方の紙芝居の背景なのさ。
自然現象という地球規模の循環サイクルが
この島に住みついた人びとを数千年間悩ましている。
終わったはずの夏のかけらども。
風景からその傷が癒えるために
どれほどの歳月が必要なんだろう?
明治三十九年九月十九日。
病苦とたたかいつつ 「仰臥漫録」を残しひとりの男が死んだ。
鶏頭の花を見ていると
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