二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「私の好きな曲」について

2013年01月09日 | 音楽(クラシック関連)
ちくま文庫に「吉田秀和コレクション」というシリーズがある。そこに「私の好きな曲」という一冊があって、吉田さんの26編のエッセイが収録され、わたしはかつて単行本(新潮社版)で読み、最近また、ちくま文庫で、気ままに読み返している。その中の最後のエッセイが、ベルク「ヴァイオリン協奏曲」(ある天使の思い出に)に捧げられている。このヴァイオリン協奏曲の楽譜の裏表紙にはつぎのような一語が書かれている。Dem Andenken eines Engels(ひとりの天使の思い出に)だからといって、純粋な「標題音楽」とはいえず、微妙な位置に成立している音楽であるらしい。 . . . 本文を読む
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