二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

日本的テロリズム探求の大いなる成果 ~吉村昭「桜田門外ノ変」を読む

2021年12月26日 | 吉村昭
   (新潮文庫で読んだのだが、単行本も手許にある。) ■吉村昭「桜田門外ノ変」(平成7年刊。単行本は1990年=平成2年新潮社) 吉村昭以前と以後。 そういう括りがあるのかどうか知らないが、「生麦事件」につづき、この「桜田門外ノ変」を読んでいて、そう思わざるをえなかった。 記録文学としての歴史小説・・・これは語の矛盾のようにもかんがえられよう。しかし、吉村さんは、そういう力技を決めたのだ . . . 本文を読む
コメント