
今日はいつもより、日記らしくまとめておこう。
はじめは、わが家のオス猫、テンちゃんの災難。
一昨日、帰宅してキャッツフードをやろうとして「テンちゃん! テンちゃん!」と呼んでも、姿を見せない。
土間から上がって、板の間を通り座敷にはいると、最近お気に入りの居場所で、ぐったりと身を横たえ、眼をかたくつぶっている。まるで死んでいるのかと思えるような寂とした雰囲気なので、コタツの間にいって、父に「どうかしたの?」と訊ねた。
すると・・・この日夕刻、よたよたとよろめきながら、縁側あたりへやってきて、靴脱ぎのコンクリート脇にへたり込んだのだという。
その身を、父がここに運び、ボロタオルをかけてやった。
呼びかけても、目尻がピクン、ピクンと動くだけで、反応らしい反応がない。
どうしたんだろう、いったい――この子になにが起こったのか?


この二枚は、当日の朝(4月20日)、わたしが出勤前に写したテンちゃん。
わが家の畑のきわを通り、他家の生け垣をくぐって、その家のクルマの下に横たわっている。
「テンちゃん! こっちへおいで」と呼びかけても、わたしなど無視し、どこ吹く風であった。この家には、メス猫など数匹が、屋外で飼われているのである。すぐのご近所なので、わが家の敷地にも、メス猫どもがよく出没している。近隣には、ほかに7、8匹のネコがいる。
春先は繁殖の季節、「ネコの恋」の季節なので、オスとメスのにらみ合いや、オス同士のバトルがくり広げられる。テンちゃんもオス猫だから、その一員に加わって、どたんばたん、ぎゃおぉ~、と派手な立ち回りをやっていた。
オス猫同士は、高見の見物をしているとまさに「仁義なき戦い」そのもの(~o~) すさまじい大喧嘩となり、テンちゃんは、これまで尻尾の付け根あたりを、二度にわたって囓られ血をにじませている。数日前にも、黒猫二匹に追われて、懸命に逃げまくる弱いオス猫テンちゃんの姿を見かけたばかり。
そういったいきさつがあったあとのテンちゃんのケガ。とはいえ、外傷はまったく見られない。
「おそらく高所から転落したものだろう」というのが、父親の推測。
はじめは「助かるまい」と考えたけれど、父がスポイトで牛乳をあたえ、なんとか二日間生き延びることができた。
生死の境はかろうじて脱したように見えるが、まだ予断を許さない病状がつづいている。
まったく動こうとはしない。キャッツフードはむろん、チーズなども受け付けない。ただ、かろうじて、水と牛乳をスポイトで口に運んでもらって、露命をつないでいる。
ことし7月で、わが家にやってきてようやく一周年。まだ死なせるわけにはいかないが、わが家のポリシーとして、犬猫病院へはつれていかないから、あとは、テンちゃんの生命力にすがるのみ。
痛いとも、辛いともいわない(いえない)いのちが、不憫である。運命の神様がほほえむかどうか・・・昨日から眼をあけたり、耳を動かすようになったので、わずかずつだが、回復しているようにも思える。
――ガンバレ! テンちゃん、はやく元気になってくれ。またいっしょに遊ぼうよ(^^)/

ところで、復活、復帰といえば、長らく放置状態だったFUJIのライトボックス。蛍光管を交換したら、なんなく復活。FUJI指定の専用品だと、およそ1000円/本するが、同等の汎用品だと、その半額以下。10W昼白色(昼光色だともっとお安いが)を2本使用する。
ライトボックスの上に置いたのは、50mmF1.4レンズ付きのニコンF3と、原康さんの「出会いの写真ノート」(エイ文庫)。

そしてこちらは、いまのわたしにディープな写真本来のよろこびを与えてくれる、ヤシカマット124Gと、二種のネガフィルム。
ライトボックスが復活したので、リバーサルでも撮ってみよう。
なんといっても、約6年ぶり、フィルムへの回帰なのであ~~る(^^;)