二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

フジフィルムX20がすばらしい

2013年10月15日 | Blog & Photo
お祭り写真といっても、わたしは行事はめったに撮らない。
少しは撮るのだけれど、ストリートスナップのほうが、昔から好きだった。
「はい、どうぞご覧になって下さい、どうぞお撮り下さい」という演出されたシチュエーションがなんだか興ざめ。わたしは人びとと町の無意識の表情・・・そのフォトジェニックな美しさに惹かれる。

今回は2台のカメラを使ったが、第二部はフジのX20によるスナップ。PENデジより一回り小さく、F2~F2.8という明るいズームレンズがついている。
シャッタータイムラグは、E-P3とほぼ同等。キャンディッドフォトといえば、森山大道さんのメイン機種、RICOHのGRシリーズが名高いけれど、あいにくわたしは使ったことがない。

単焦点 28�
単焦点 35�
どちらをメインで雑踏の中にまぎれ込んでいくのか、気分はしばしば揺れている。
X20だとどちらの画角でもとっさにズーミングできるから、まことに使い勝手はすぐれている。
X20のレンズ鏡胴には、35�換算の数字が刻まれているのも、goodである。
ただし、前へすすむのが困難なくらい群衆の密度が高くなってくると、28�ではカバーしきれない。20�または21�クラスの超広角が欲しくなるのは、そんなとき。まあ、めったにないことだけれど、今回の前橋まつりでは、オリンパスの9-18�(18-36�)が活躍してくれた。ただし、このズームは合焦にわずかな遅れがある。







持ち歩く場合は35�あたりに合わせてスタンバイさせている。
イメージセンサーが小さいけれど、ローパスフィルターレスになって、画像のクリア感がました。WBはすばらしく、あとからレタッチする必要がほとんどない。
これでイメージセンサーが1型(1インチ)クラスとなれば、申し分ないのになあ(^_^)/~

1000枚以上撮影したけれど、最初の数十枚はまず「使いものにならない」カットと思ったほうがいい。
その数十枚はエンジンが温まってくるまでの暖機運転。
むろんこれはわたしの場合は・・・ということだから、すべての人にあてはまるかどうかはわからない。
まあ、例外はあるにしても、写真というジャンルは、量が質を否応なしに決定してしまう。
だから、とにかくたくさん撮ること。フレーミングに悩んでいるヒマはないから、めちゃくちゃに撮っているように見えるかもしれないが、そうではない。暖機運転がおわり、調子が出てくると、背面液晶をチラ見する余裕も生まれるが、基本はノーファインダー。
ライカをかかえて東京でスナップを撮っていたころ、フィルムを大量消費し(つまり十分な授業料を支払って)訓練した、その経験がいまに生きている。

よい道具、すぐれた機材はフォトグラファーを強力にアシストしてくれる。だから・・・機材・機種を選ぶということは、撮影に直結しているということなのであろう。
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