二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

商品を魅力的に撮影する

2010年11月23日 | Blog & Photo
プロカメラマンのまねごとをしていたころ、
数回だが、商品撮影を依頼されたことがあった。
小さなものでは、女性のアクセサリーとか、ショートケーキ、フラワーアレンジメント、温泉街の土産物、それから大きなものでは、建築物の外観や、内観等。
小さなものの場合、ほとんどはスタジオ撮りであった。
ライティングは友人でスタジオのオーナであったHさんに教わり、カメラは借り物(^^;)
当時商品撮影に盛んに使われていたマミヤの67判(RBあるいはRZ)である。

商品撮影はライティングがむずかしいのだけれど、慣れてしまえばなんてことはない。
派遣されてきたプロのモデルさんを使って、ブライダル雑誌の表紙も撮った。
雑誌1冊をまるまる請け負うと、60万円を超え、まずますの仕事になった。

そうだなぁ。
久しぶりに商品を撮ってみようという気分になったので、わたしの愛蔵品を持ち出すことにした。
すでにライカなど、フィルムカメラ十数台は処分したのだけれど、
まだ5、6台は手許に残してある。
これは、かの名機オリンパスOM-1(MD)のシルバーモデル。



仕事場のテーブルの上で、スタジオ写真風に写した一枚。
マウント基部にシャッターダイアル、通常シャッターダイアルがあるところに、ISO感度設定ダイアルがある。
フードは35mm、50mm兼用なのだが、これが金属製で、
なかなかの質感をもっている。



こんな自然の情景のなかに置くと、絵になるスタイリッシュ一眼。
さすがに露出計はもうあてにはならないが、ほかはまったく問題がない。
ボディサイズはライカM型とほぼ同じ。わたしの手には、ベストマッチだ。
レンズは50mmF1.8。
ほかに28mmF3.5という名レンズを、手許に残してある。



オリンパスが名機といわれたのには、もうひとつ理由がある。
50mmレンズを装着したとき、ファインダー倍率が等倍になるのだ。
つまり両目を開けて撮影していても違和感がない。
ファンダーの像は大きくて、切れ味もよい。




もう一台、わたしがいまだ愛着を棄てきれないのは、ニコンNewFM-2。
これも金属製のメカニカル機。オーバーホールをすれば、まだまだ現役で使える。
しかし、FM2はシャッター音が金属的で耳障りなので、
この一台・・・となったら、OM-1だろうなあ。ブラックボディもすばらしく、名機中の名機だと思う。

どうだろうか?
商品としての魅力がつたわるかしら。


■撮影日:2010.11.23
■機 材:ニコンD80 ニッコール35mmF1.8G
■撮影地:敷島公園
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