写真のジャンルの中に、「キャンディッド・フォト」がある。
元祖がだれかは知らないけれど、いちばん有名なのは、「決定的瞬間」のアンリ・カルチェ=ブレッソンだろう。あのマグナムの創立者のひとりで、ライカという小型カメラで、映像の新次元を切り開いた巨匠である。
集団「はぐれ雲」をやっていたときの仲間に、大阪芸大写真学科出身のHさんがいた。
「なんでまた、大阪なんかにいったの? 写真学校なら、東京に何校もあるのに」とわたしがいうと「大阪芸大には、ブレッソンのオリジナル・プリントが相当数収蔵されているのを知らない?」と反問された。「ああ、そうなんだ」
そのころはまだ、ペンタックスの中判あたりで、アマチュアらしく、風景写真などをやっていたわたしは、ちょっとしたカルチャー・ショックともいえる衝撃をうけたものだ。
30代の終わりころだった。
それまで、地元群馬のアマチュア・カメラクラブ数カ所に出入りしていたが、
ブレッソンを「わがこと」のように語れる人物とは、はじめて出会った。Hさんは、わたしより、たしか5、6歳年下で、ライカのフォコマート(引伸ばし機)で、眼が点になってしまうような、すばらしいモノクローム・プリントを仕上げて見せてくれた。
「アサヒカメラ」「日本カメラ」などを定期購読して、それなりの知識はあったけれど、
実体験としては、遠い世界であったものが、目の前に出現したようなものであった。
メンバーのうち、このHさんとAさんが、プロの写真家としての活動歴をもっていた。
ブレッソンのあと、「ニューヨーク」のウィリアム・クライン、「アメリカンズ」のロバート・フランク、「ハバナ」のウォーカー・エヴァンスなどの仕事に、眼を開かれていった。
キャンディッド・フォトまたは、ストリート・スナップ。
渋谷・原宿や新宿、浅草に毎月定期的に通って、そんなスナップを撮っていた。
ここにあげた3枚は、わたしが本気モードで撮影した、最後のキャンディッド。
撮影は2007年の6月。
浅草の仲見世の雑踏の中。
左からきた彼女とぶつかりそうになったが、瞬間的にシャッターを押した。
28mmレンズでアスペクト比が4:3だから、たぶんキヤノン900IS。
お気に入りの一枚である。
こちらは雷門付近の横断歩道。
右の女性が通過するのと同時にシャッターを切っている。
法事帰りの親子連れだろうか?
ISO感度をあげて、完全には静止せずに撮影している。
相手に気づかれたら、違った写真になる。そこが極意といえば、極意。
これは「その筋の人」だろう。歩きながらのノーファインダー。
怖い目にもあっている。
「いま、おれを撮ったろう。金をよこせ」なんてね。
フィルム時代には、フィルムを抜きとられそうになったことも(^^;)
LX5を手に入れたことから、また人間を被写体として撮りたくなってきた。
どうせ撮るなら、ポートレートより、アクチュアルなキャンディッドがいい!
・・・という回帰的な気分に、このところなってきているのだ。
あのころのような反射神経、フットワークが、すぐに取り戻せれば、の話だけれど(=_=)
東京スナップ2007(by syugen)はこちら。
http://www.geocities.jp/syugen2005/tokyosnapshot-2007-1.htm
ウィリアム・クライン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3
ロバート・フランク
http://www.utrecht.jp/person/?p=188
ウォーカー・エバンス(ウォーカー・エヴァンズとも)
http://www.artphoto-site.com/story10.html
http://www.atgetphotography.com/Japan/PhotographersJ/Evans.html
元祖がだれかは知らないけれど、いちばん有名なのは、「決定的瞬間」のアンリ・カルチェ=ブレッソンだろう。あのマグナムの創立者のひとりで、ライカという小型カメラで、映像の新次元を切り開いた巨匠である。
集団「はぐれ雲」をやっていたときの仲間に、大阪芸大写真学科出身のHさんがいた。
「なんでまた、大阪なんかにいったの? 写真学校なら、東京に何校もあるのに」とわたしがいうと「大阪芸大には、ブレッソンのオリジナル・プリントが相当数収蔵されているのを知らない?」と反問された。「ああ、そうなんだ」
そのころはまだ、ペンタックスの中判あたりで、アマチュアらしく、風景写真などをやっていたわたしは、ちょっとしたカルチャー・ショックともいえる衝撃をうけたものだ。
30代の終わりころだった。
それまで、地元群馬のアマチュア・カメラクラブ数カ所に出入りしていたが、
ブレッソンを「わがこと」のように語れる人物とは、はじめて出会った。Hさんは、わたしより、たしか5、6歳年下で、ライカのフォコマート(引伸ばし機)で、眼が点になってしまうような、すばらしいモノクローム・プリントを仕上げて見せてくれた。
「アサヒカメラ」「日本カメラ」などを定期購読して、それなりの知識はあったけれど、
実体験としては、遠い世界であったものが、目の前に出現したようなものであった。
メンバーのうち、このHさんとAさんが、プロの写真家としての活動歴をもっていた。
ブレッソンのあと、「ニューヨーク」のウィリアム・クライン、「アメリカンズ」のロバート・フランク、「ハバナ」のウォーカー・エヴァンスなどの仕事に、眼を開かれていった。
キャンディッド・フォトまたは、ストリート・スナップ。
渋谷・原宿や新宿、浅草に毎月定期的に通って、そんなスナップを撮っていた。
ここにあげた3枚は、わたしが本気モードで撮影した、最後のキャンディッド。
撮影は2007年の6月。
浅草の仲見世の雑踏の中。
左からきた彼女とぶつかりそうになったが、瞬間的にシャッターを押した。
28mmレンズでアスペクト比が4:3だから、たぶんキヤノン900IS。
お気に入りの一枚である。
こちらは雷門付近の横断歩道。
右の女性が通過するのと同時にシャッターを切っている。
法事帰りの親子連れだろうか?
ISO感度をあげて、完全には静止せずに撮影している。
相手に気づかれたら、違った写真になる。そこが極意といえば、極意。
これは「その筋の人」だろう。歩きながらのノーファインダー。
怖い目にもあっている。
「いま、おれを撮ったろう。金をよこせ」なんてね。
フィルム時代には、フィルムを抜きとられそうになったことも(^^;)
LX5を手に入れたことから、また人間を被写体として撮りたくなってきた。
どうせ撮るなら、ポートレートより、アクチュアルなキャンディッドがいい!
・・・という回帰的な気分に、このところなってきているのだ。
あのころのような反射神経、フットワークが、すぐに取り戻せれば、の話だけれど(=_=)
東京スナップ2007(by syugen)はこちら。
http://www.geocities.jp/syugen2005/tokyosnapshot-2007-1.htm
ウィリアム・クライン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3
ロバート・フランク
http://www.utrecht.jp/person/?p=188
ウォーカー・エバンス(ウォーカー・エヴァンズとも)
http://www.artphoto-site.com/story10.html
http://www.atgetphotography.com/Japan/PhotographersJ/Evans.html