二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ことしも春がやってきた

2012年04月03日 | Blog & Photo


このあいだ、前橋公園でヤシカマット124Gを使って、ブローニー120を3本撮影した。
併用したのは、デジタルPEN、P3と標準ズームだった。
まるで性格のことなるこの二種のカメラを持ち歩いて撮影するのは、なまやさしいことではない。
わたしはしばしば混乱し、デジタルPENを上からのぞこうとしたり、ヤシカマットのシャッターチャージを忘れたり、足許を見ずに歩いていて、こけそうになったり^^;

足利撮影のときには、半信半疑で、自分で操作している感触がなかったけれど、先日はそれでも、いくらか板についてきたかな・・・と感じられて、それなりの手応えがあった。
おもいがけなかったのは、この個体、アバウトながら、露出計が生きて動いていること。
絞りやシャッターを操作すると、ちゃんと指針がその通りに反応する。
ただ、絞り、シャッターダイアルにクリックがないから、うっかりしていると設定が動いてしまうのはいただけない。

わたしは眼が悪いから、ルーペをスタンドアップして、ピントを合わせている。
このかなり暗いピントグラスがすごい。
大きいので大迫力。まさに臨場感たっぷりなので、被写体との一体感が増す。ハッセルやマミヤ67と違って、二眼レフなので、ファインダーのブラックアウトがない。しかも、シャッター音は、囁くよう・・・。人混みの中では聞き取れないくらいの音量である

このカメラを通りがかりの人物に向けても、中にはけげんな顔をする人がいないではないけれど、ほとんどの人は無視して通り過ぎていく。
「あっ、あれれー。ずいぶん古いカメラを使ってますねえ」
といっぺんだけ、野球場で声をかけられた。

フォトグラファーは、カメラを使う人である。
宮大工や家具職人、板金工など職人が「道具」を大切にするのがよくわかる。
カメラを変えると、写真が変わる。

ところでこのアンティークなアナログカメラ、一枚撮影するために、時間がかかる。
それはまあ、いいとしよう。
プアマンたる三毛ネコさんのいちばんの悩みは、コストということになる。
フィルム代、現像料で、一枚あたり、約100円のコストがかかるのであ~る(~o~)
120のロールフィルム(66は12枚撮り)で、1200円である。
うーん、デジタルのつもりでパシャパシャ撮影していたら(・・・そんなことは不可能だが)とんでもないことになる(;_;)

それにしても、こういった中判カメラが被写体をつかまえる、そのグリップ感は、デジタルとはまったくことなる世界のものである。カメラには、大げさにいえば、そのカメラが象徴する「思想」のようなものが存在する。そこが、ほんとうにおもしろいのである。





これは河川敷の競技場で日曜日に開催されていた少年ラグビーの練習試合を狙っているアマチュアカメラおじさん三人組。サイコーのカメラ、レンズを構えて競技場の端に、報道カメラマンさながら陣取っている。
三人とも、ほぼ似たり寄ったりの「決定的瞬間」をゲットして、おそらくコンテストなんかに応募し、年度賞入賞をもくろんでいるのだろう。
わたしと同世代。このお仲間にくわえていただいてもいいのだけれど「人とは違った写真が撮りたい」という思いのほうが強い三毛ネコさんは、なぜかいま、ヤシカマット(=_=)

デジタル一眼レフは、万能選手である。
それにくらべて、二眼レフのなんとまあ、不自由なことといったら!!
だけど、そこには、そんな苦労をしてはじめて味わうことができる愉しみがひそんでいる。
万能選手の中の万能選手といえば、わたしの場合CX6だけれど、その対極に位置するのが、ヤシカマットということになる。
CX6 vs ヤシカマット
ある意味、これでわたし的にはシーソーのバラスがとれている(笑)。

ところが、現像に時間がかかるため、まだ足利の3本すら、見てはいない(笑)。
エラそうなことを書いておいて、写っていなかったらどうしよう(?_?)ホニャララv





☆ここにピックアップしたのは、すべてPENデジの画像です。

☆mixiアルバム「S公園に春がきた」(友人まで公開)はこちら。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000055362015&owner_id=4279073

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 永遠の微笑(ほほえみ) | トップ | 詩二編(NO.67 NO.68) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Blog & Photo」カテゴリの最新記事