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この数年、カメラの進歩にはすさまじいものがある。プロの経験や知識の蓄積なんて関係なく、極端にいえば、カメラを買ったその日から失敗のない思い通りの写真が撮れるのだから。
ビギナー、中堅、ベテランのあいだに、力の差はほとんどなく、プロとアマチュアの差も縮まっている。あまりに安易すぎるのがつまらなくて、フィルムカメラに復帰はしたものの、経済的な負担は無視できないものがあって、このところやや遠ざかっている(^^;)
1万円札があっというまに消えてしまう――。
それにひきかえ、今日買ってきた16GBのSDカードは880円! この値段でわたしのカメラなら、たぶん2000枚はいけるだろう(~o~)
でも、これでほんとうにいいのかしら?
1億総カメラマン・・・わたしも皆さんも、似たり寄ったりの写真を盛んに撮っているせいか、感動が以前に比べてずいぶんうすれている。わたしだけの現象かもしれないけれど。
ところで、よくいわれるように写真は光をとらえるテクニック!
どんな光があるか一覧表にしてみると。
1.順光
2.逆光
3.透過光
4.反射光
5.人工光
大きくわけて、この5種ではないだろうか。
トップにあげた一枚は透過光。わたしは透過光が好きなので、順光でものたりないと思うと、透過光の美しい被写体をさがすようにしている。
反射光も好きなので「映り込み」写真もけっこう撮っている。
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こういった光は、視神経がある程度敏感になっていないと、見つからないこともある。
だから見つけたときは「あ! 見っけ!!」とちょっと頬をほころばせたりする。
マイミク葉流さんが撮影しているような水辺の映り込みも撮ってみたいのだが、わたしが住み暮らしている地域は、水が少なく、撮るチャンスがめったにない。親水公園などという施設があるからいってみると、水が涸れている(^^;)
上州って、北風びゅー、砂埃がもうもうと舞い上がる・・・そんな風土なのかもしれない。三河とはずいぶん自然条件が違うので、ときどき、眼がパチクリしてしまう(笑)。
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だからこんな写真も、わたしにとってはめずらしいのだ。
「街撮り」は、昨日も書いたように「レトロ物件」ばかり撮っているわけではない。
スナップショットは、あえていえば嘱目の偶景(Mikenekoの造語)ということなので、出会いのその瞬間、瞬間、心に感じたものを気ままに撮っていく――そういった行為なのだ。
だから、一冊のアルバムの中から、まだまだいろいろなものを取りだして日記を書くことができるだろう。そのときには気が付かなかったものが、見直しによって見えてきたりする。