昨日は日曜日。
雷雨が通過したあと、いつもよりはやく、6時に会社を出た。
日曜日は大抵、早じまい。
利根川にかかる大渡橋をわたって左に道を折れ、しばらく走ってから、
虹が出ていることに気がついた。
おやおや、めずらしくキレイな虹だぞ。
群馬大橋たもとに、恰好の撮影ポイントがあることを思い出し、
ちょっと(200mばかり)寄り道。
シティホテルのガラガラな駐車場にクルマを止め、
コンデジを手にして、また10mばかり。
「うわぉ、なんて見事な虹!」
はじまりから、終わりまで。
つまり完璧な「半円の虹」だった。
そのとき。利根の川べりに立ち、カメラを構えながら二つのことが同時に頭をよぎった。
「おれにはツキがまだ残っているぞ。きっとそうだ」
「うーん、超広角レンズを持ってきていれば」
デジ一はクルマに積んであるけれど、レンズは昆虫撮影用の望遠ズーム&マクロのみ。
広大な風景のなかの半円の虹は、とても一枚の写真にはおさまりきらない。
これが左(北側)の端。
そして、こちらは右(南側)の端。
見ていると、虹は刻々と微妙に変化し、
やがてWの虹まで出現した。
(高層ビルは群馬県庁)
かつてスペインへ旅行したとき、マドリードでとても見事なWの虹を見たことがあり、それも思い出した。
なにか目に見えないものに、背中を押されているような感覚。
ぞくっとするようなあの予兆のようなもの。
それが「おれにはツキがまだ残っているぞ。きっとそうだ」ということばに、むすびついていった。
帰宅する前に、ほかに立ち寄りたい場所があったので、撮影は10分あまりで切り上げ、メインストリートへ出て、南へ向かった。
沿道では、虹に気がついた人びとが立ち止まって、携帯カメラをその方向に向けたり、指さして喚声をあげたりしている。
それほど、見事な美しい虹だった。
途中まで書いてほったらかしになっている、前橋を舞台にした小説がある。
その冒頭か、結末に近いあたり・・・そこにこの場面を使ってみようかな?
BOOK OFFの棚のそばで、いろいろないわば「妄念」が頭のなかをいき過ぎた(^^;)