二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

風が通り過ぎていく (No.2024-05)

2024年12月27日 | 俳句・短歌・詩集
    (写真と詩のあいだに、具体的な関連はありません)



風が通り過ぎていくように 
時間の奥の沼から
小さな神様の跫音が聞こえてきた。

遠くでサギが鳴いている
夜どおし赤い眼を燃して
つめたい沼に立ち通すのか……

神さまは一人二人ではなく
たくさん
たくさんたくさんいるのだ。

サギがわいわい がやがやあつまってきた。
つぎからつぎ。

赤い眼をした小さな神様たちよ。
どこからきて
どこへ向かっているというのか。



※第二連はいうまでもなく、宮沢賢治「業の花びら」として知られているものの一部。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウスイロオナガシジミ | トップ | エレガントなアカシジミ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俳句・短歌・詩集」カテゴリの最新記事