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あれこれやらなければならいことがあり、出発するのが遅くなった。
はじめ茨城県古河市へいくつもりであったが、出発時刻が遅れたため、急遽佐野市に変更。
距離はほとんど変わらないが、北関東道からはずれているため、館林市よりはさらに時間がかかる。
mixiで過去ログを調べてみたら、昨年7月はカメラ散歩にはあまりでかけず、もっぱら「現代詩」を書いて過ごしていたのだ。
夏の猛暑は、カメラ散歩の大敵!
ただし今年から隔週で連休をとることにしたので、心身ともに多少の余裕はあるかも(^_^)/~
ナビはもたない主義の三毛ネコさん、途中で何度か回り道しながら、佐野の厄除大師にまず立ち寄った。「な~んだ、こんなつまらんお大師さんなの!?」
関係者には失礼ながら、わたし的にはかなりガッカリ(~o~) こんな金ぴかじゃ、風情もへったくれもありませんぞ。
この日のメインは、最近の「小さな旅」のお友達、ローライフレックス3.5F。
はじめ数枚は、メモ機X10で撮影したが、PENデジが退院してきたので、超広角ズームをセットし、万町の町営駐車場へクルマを止めて、JR佐野駅のほうへ歩いていったら、松葉食堂に出くわした。
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1時半をまわった遅い昼食にアジフライ定食を頼んでから、撮影の許諾をいただいた。
8畳一間ほどの小さなスペースに「昭和ロマン」がタイムカプセルされていて、三毛ネコさん、眼にハートマーク点灯(笑)。
「モツ煮は食いたくねえなあ。今日、親父の手術に立ち会ったばかりだから」
あとから入ってきた、お隣の二人連れが話している。小さな狭い店なので、その会話を聞くともなく聞いたり、女将さんに店の来歴などお尋ねして、見かけよりはうまいアジフライをパクついた(^^;)
元は「野球屋」という文房具をあつかう店だったらしい。それを、いまのご主人のお父さんが買い取り、ここで「松葉食堂」をはじめた。現在の代になって、すでに24年。
こういう昭和ロマンただよう下町的なお店でも、わたしのたいしてあてにはならない観察によれば、かなりの売上げがあるらしい。
モツ煮はねぇー、といっているのは、若い方のお客で、職人風のお相手は「おれは悪いけど、モツ煮に・・・ビールももらおうかな」などといっている。
この二人、どういう関係だろう? 若い方は40代半ば、ネクタイこそしていなかったが、白いYシャツを着たサラリーマン風情。もう一人は、50代後半の作業着姿なのである。
(・・・どうやら、ある人物の病気見舞いにやってきた連れらしいぞ)
わたしはそんなふうに見当をつけた。
佐野市は街の中心を、かつての例幣使街道が走っている。
そこを南北にはさんだ旧市街が、この日のわたしの被写体であった。
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この建物、看板を見ると「影澤医院」と書いてある。
「え? 休診日なのか。・・・ということは、まだ現役!」
三毛ネコさん、またまた眼にハートマーク!!!
いいなあ、大好き、こういう建物って(笑)。
佐野の中心市街はもっと壊滅的な“シャッター街”になっているだろうと想像してきたが、そんなことはない。平日昼間にもかかわらず、人影はあちこちにある。
佐野駅東の路地を歩いていたら、自転車に乗った人が挨拶したので眼をやると「松葉食堂」の女将さん。八百屋へ野菜を調達にやってきたのだ。
ローライは120を2本または3本と決めてある。
街角にしゃがんでフィルム交換していると、小学生の一団が「こんにちは!」といいながらすれ違っていく。
道に迷うとiPhonで現在位置をすぐに確認できるが、なるべくそうせずに、人に道を尋ねるように心がけている。ETCやらナビやらのおかげでずいぶん便利になったけれど「人と接触するチャンス」からは、ますます遠ざかる。だからわたしは使わない(~o~)
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さて、ローライのツァイス75mmレンズではどんなふうに写っているんだろう?
以前も書いたことがあったように、カメラはフィルムからデジタルに“進化”したのではない。そう考えたら大間違いですぞ!
「江戸期の文化は江戸期の文化。むろん昭和の文化は、昭和の文化なのだ」
・・・それと同じように、フィルムというのも、滅亡させてはならない、デジタルとは異質な、それ自体が今後も保存していくべき価値ある文化なのである。
☆mixiアルバム「松葉食堂」までの旅はこちら(友人の友人まで公開)。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000064690286&owner_id=4279073