今朝目が覚めて、あるカメラのことを思い出した。
それがこのM42というスクリューマウントをもつ、ペンタックスSP。
ニコンF3HPやキヤノンF-1を買った直後に、Wカメラの店頭で見かけて衝動買いした。
なんで思い出したかというと、夢の中に出てきたらしいのである(笑)。
どんな夢だったか、もうからっきし覚えてはいないのだけれど、どうも夢の中の登場人物が、このカメラを使っていた。
かつて、オリンパスのOM-1、ペンタックスMEスーパーは、二、三度夢に出てきている。
若いころ知り合いだった人が、それらのカメラを使っていて、キヤノンAE-1やA-1のユーザーだったわたしが、「ああ、いいカメラでうまい、いい写真を撮っているなあ」と、あこがれ、軽い嫉妬を感じたことがあったのだ。
いま調べると、SPは1964年の登場なので、想像したほど古いカメラではない。
ベストセラーとなり、アマチュアばかりでなく、ニコンFが高価で買えなかった駆け出しのプロに愛され、いまでも、中古市場にまずまずの数が出回っている。
わたしはこのカメラは、手に入れてから、たった一回ネガカラーを入れて使用しただけで、長らく“死蔵”したままだった。
「おいらだっているんだよ。たまにはおつきあいして下さい」
夢の中でSPが、どうやら三毛ネコさんにささやいたのである。
http://www.cosmonet.org/camera/pentax_sp.html
ご覧のように、このスーパータクマー50mmF1.4は、経年変化のため、レンズの黄変がはげしい。先日の中古カメラ市でM42マウントレンズの出物をさがしたが、これというレンズを見つけられなかった(=_=)
この黄色味をのぞきこんでいると、とてもカラーでは撮影する気が起こらない。
わたしがカメラに目覚めたころは、ペンタックスはKシリーズが終わって、Mシリーズへの移行期だった。オリンパスに対抗し、小型軽量路線で、M型を売りまくっていた。
ところが、このM型は、機械式シャッターのMXをのぞき、ほぼ寿命が尽きてしまっている。
左が先日のMEブラック50mmF1.4付。
外観はとてもきれいだけれど、メーターはあてにならない。
それに較べて、SPのメーターは、いまだちゃんと作動している。
指針の動きはもっさりしてにぶいし、ファインダーも暗めなのだが、いまでも「実用機種」として使えるところは偉い(~o~)
スーパータクマーの距離合わせローレットは金属で、質感もすばらしい。
モルトも元気なので、オーバーホールをうけているのだろう。
わたしはこのレンズセットでSPを1万円くらいで買っているが、現在ではもっと安く手に入る。
スイングバックミラーのわずかな残響音さえ気にしなければ、空シャッターを切っているだけで愉しい♪
さて、やっぱりモノクロだろうなあ。
イエローフィルター不要の、適度なコントラストが愉しめるかもしれない(笑)。
・・・というわけで、これから高崎のビックカメラへ、モノクロフィルムを買いにいこう。