光について語ろう。
光――といっても、撮影のとき、カメラマンが、その場において数瞬で見極めなければならない「あの光」のことである。
先日ある本を読んでいたら、日中シンクロは高度なテクニックであると書いてあるコラムが眼にとまった。へええ、たしかに、そういわれた時代があった。
背景とのバランスがけっこうむずかしくて、主要被写体は適正露出になるけれど、
背景が暗くつぶれてしまったり、いかにも「ストロボを使用してます」とはっきりわかってしまう写真になってしまったり・・・。
写真はそこにある光を読むところからスタートする。
そこにある光。つまり自然光のことを、アベイラブル・ライトという。
その素材を、順光で撮るか、逆光で撮るか、あるいは、斜めからやってくるいわば、半逆光で撮るか、透過光を利用するかは、カメラマンに、いつも悩ましい選択をせまってくる(^^;)
ところが、はじめてのデジ一、ニコンD70を使って昆虫のクローズアップなどを撮影するようになって、「おや!?」と思った。
日中シンクロがじつに簡単。
たまに補正が必要なケースがあるとはいえ、大部分は、カメラまかせで、いい結果に仕上がってくれる。
内蔵ストロボはなんのためにあるか?
――ということを、わたしはそのとき、理解した、といっていい。

この一枚は、70~300mmズームの300mm側で撮っているが、最新のマルチ分割測光であっても背景とのバランスをとるのがむずかしく、内蔵ストロボをポップアップさせて、かろうじてよい結果を得ることができた。

最近では、このカットが日中シンクロ。
背景の空の青みを残すとなると、補助光が必要になる。
ディフューザーがあればなおよいけれど、テカリを生じない被写体なら、
直射光でも、それほど不自然には感じない・・・と思うが、どんなものだろう。
プラス側に1/3補正して内蔵ストロボを発光、あとでまた微補正。空の青みを、記憶色に近づけ、この「天然ドライフラワー」とバランスをとった。
わたしのようなベテランは「カメラの進歩」をこういうところに実感する。

ところで、・・・。
こちらのコスモスは、透過光で撮影。
ストロボをシンクロさせているように見えるが、コンデジの、広角側28mmによる接写のため、シンクロがむずかしく、露出補正をくり返して、適正露出をさがしあてた。
カメラまかせでだれにでも撮れそうな花写真とはいえ、工夫すればおもしろい画像になっていく。
基本はむろん、アベイラブル・ライト。
内蔵ストロボは、いつでも手軽に使える「薬味」といったところだろうか。
そして、もう一枚。はじめて撮影できた、感激と興奮のオオトラフコガネの♂

だけど、これはむしろ失敗例といっていいかな(笑)。
甲虫のようにテカリを生じる被写体は、本来ストロボの直射光は御法度なのである。
これは明らかな逆光だったため、内蔵ストロボを発光させたが、
経験者なら「ああ、ストロボ一発ですね」とすぐわかってしまうだろう。
とことんこだわる方なら、トレペー(トレーシングペーパー)なんかを持ち歩くのだろうが、わたしはそこまではやらない。
後日このオオトラと榛名の高原で再会し、ストロボなしの撮影ができて、リベンジをはたした(^_^)/~ヤレヤレ。
最後にもう一枚。
たいへん美しい光の中に、ニコンFM2をとらえることができた。
これがどんな光なのか、ずばりいい当てた方に記念品を差し上げます・・・というのはウソです(笑)。

もったいぶらずに種を明かせば、これはスタジオなどでよく使われる間接光。
木の枝を透かしてやってきた光と、建物の反射光が絶妙なバランスをとっている。
俗にいう「光がよく回っている」というケース。撮影したその場では気づかず、あとになって「おやおや、ずいぶんきれいな光だな。あー、そうか」と思いあたったのだ。
つぎはもっと意識して、こういう光をさがしてみようっと(^^)/
光――といっても、撮影のとき、カメラマンが、その場において数瞬で見極めなければならない「あの光」のことである。
先日ある本を読んでいたら、日中シンクロは高度なテクニックであると書いてあるコラムが眼にとまった。へええ、たしかに、そういわれた時代があった。
背景とのバランスがけっこうむずかしくて、主要被写体は適正露出になるけれど、
背景が暗くつぶれてしまったり、いかにも「ストロボを使用してます」とはっきりわかってしまう写真になってしまったり・・・。
写真はそこにある光を読むところからスタートする。
そこにある光。つまり自然光のことを、アベイラブル・ライトという。
その素材を、順光で撮るか、逆光で撮るか、あるいは、斜めからやってくるいわば、半逆光で撮るか、透過光を利用するかは、カメラマンに、いつも悩ましい選択をせまってくる(^^;)
ところが、はじめてのデジ一、ニコンD70を使って昆虫のクローズアップなどを撮影するようになって、「おや!?」と思った。
日中シンクロがじつに簡単。
たまに補正が必要なケースがあるとはいえ、大部分は、カメラまかせで、いい結果に仕上がってくれる。
内蔵ストロボはなんのためにあるか?
――ということを、わたしはそのとき、理解した、といっていい。

この一枚は、70~300mmズームの300mm側で撮っているが、最新のマルチ分割測光であっても背景とのバランスをとるのがむずかしく、内蔵ストロボをポップアップさせて、かろうじてよい結果を得ることができた。

最近では、このカットが日中シンクロ。
背景の空の青みを残すとなると、補助光が必要になる。
ディフューザーがあればなおよいけれど、テカリを生じない被写体なら、
直射光でも、それほど不自然には感じない・・・と思うが、どんなものだろう。
プラス側に1/3補正して内蔵ストロボを発光、あとでまた微補正。空の青みを、記憶色に近づけ、この「天然ドライフラワー」とバランスをとった。
わたしのようなベテランは「カメラの進歩」をこういうところに実感する。

ところで、・・・。
こちらのコスモスは、透過光で撮影。
ストロボをシンクロさせているように見えるが、コンデジの、広角側28mmによる接写のため、シンクロがむずかしく、露出補正をくり返して、適正露出をさがしあてた。
カメラまかせでだれにでも撮れそうな花写真とはいえ、工夫すればおもしろい画像になっていく。
基本はむろん、アベイラブル・ライト。
内蔵ストロボは、いつでも手軽に使える「薬味」といったところだろうか。
そして、もう一枚。はじめて撮影できた、感激と興奮のオオトラフコガネの♂

だけど、これはむしろ失敗例といっていいかな(笑)。
甲虫のようにテカリを生じる被写体は、本来ストロボの直射光は御法度なのである。
これは明らかな逆光だったため、内蔵ストロボを発光させたが、
経験者なら「ああ、ストロボ一発ですね」とすぐわかってしまうだろう。
とことんこだわる方なら、トレペー(トレーシングペーパー)なんかを持ち歩くのだろうが、わたしはそこまではやらない。
後日このオオトラと榛名の高原で再会し、ストロボなしの撮影ができて、リベンジをはたした(^_^)/~ヤレヤレ。
最後にもう一枚。
たいへん美しい光の中に、ニコンFM2をとらえることができた。
これがどんな光なのか、ずばりいい当てた方に記念品を差し上げます・・・というのはウソです(笑)。

もったいぶらずに種を明かせば、これはスタジオなどでよく使われる間接光。
木の枝を透かしてやってきた光と、建物の反射光が絶妙なバランスをとっている。
俗にいう「光がよく回っている」というケース。撮影したその場では気づかず、あとになって「おやおや、ずいぶんきれいな光だな。あー、そうか」と思いあたったのだ。
つぎはもっと意識して、こういう光をさがしてみようっと(^^)/