二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

レンズとフィルム ~ニコンの35mmレンズが欲しい

2012年05月18日 | Blog & Photo

うーん、今日は館林の疲れが出て、仕事に身が入らない。
頭がぼ~っとして、デスクワークが辛い、つらい・・・。
歳だなあ。
70歳まではカメラ・ライフを満喫しようと考えているのだけれど、だんだんと、遠くへいくのが億劫になるだろう。酒や喫煙をやめ、健康にもっと配慮した、規則正しい生活をしなければといいきかせても、三日坊主で終わってしまう。
気持ちは若いつもりなのに、身体がついていかない。
木陰にクルマを止めて、小一時間ほどうたた寝。それでやや体力を回復し、これを書いている。

デジタルカメラにちょっと飽きてしまって、銀塩フィルムカメラに復帰したので、気分や目先が微妙に変化してきている。
すでにdenimさんという頼もしいマイミクさんがいらっしゃるけれど、新たにお友達になっていただいたガスパールさんや、そのマイミクさんが、フィルムで撮ったすばらしいアルバムをアップしておられるので、そこからインスパイアされ、フィルムを積極的に愉しんでいこう・・・という思いが、紅葉、いや高揚しているのだ(笑)。


長い間フィルムからはなれていたから、時差のようなものがあって、わたしが知らないあいだの出来事に対し、好奇心がむくむくと頭をもたげている。
トップの写真、ローライの脇に置いたのが、最近使いはじめたブローニーフィルム。
フジのPRO400をメインとしていたが、他のフィルムへも、むろん関心があったので、
プロのあいだですごく評価の高いコダックPORTRA160と、その上にあるのは、“元祖”セピア=イルフォードのXP-2を買ってきた。デジタルと違い、フィルム写真はフィルムを変えると、写真が変わる。
そんなあたりまえのことが、なんだかとてもフレッシュ!!

カメラやレンズは、若いころから買ったり、売ったりしてきた。
失業しプアマンとなって機材を2/3は手放してしまったけれど、まだ手許に1/3が残っている。
そのうち、何台かを試し撮りしてきたけれど、絞り優先が使えるニコンF3をメイン機材に据えることに決めた。ちょっと重くて大きいのが欠点だが、デザインがいいし、信頼感はイチバン! ニコンのマニュアルレンズはつぎの3本をもっている。
Aiニッコール 28mmF2.8
〃     50mmF1.4
〃     55mmF3.5マイクロ 

ズームはデジタルにまかせて、フィルムカメラは単焦点でいく。
二眼レフ・ローライなど、レンズ交換すらできないが、その潔さにしびれているのだ(^_^)/~

そんなことを考えながらふらりと、中古カメラショップへ立ち寄った。
「なにかお探しですか」
「え? ええ。コンタックスのカメラと、50mmF1.4のプラナーを」
「コンタックスのレンズはよく売れるので、在庫はゼロですね。ボディは、ご覧のようにS2だけ」
見ると48,000円あまりのタグがついている。お高い! ですぞ、これじゃ。
マウントアダプターによるクラシックレンズグルメが流行ってから、人気のレンズは在庫がたちまち店頭から消えた(=_=) そこへリコーGXRのMOUNT A12の出現である。
たまに見かけても、この1、2年で値段があがっている。

「ニコンの35mmがあったら、それも見たいのですが・・・」
カギを開けてもらって、陳列品をチェックしたが、35mmレンズはなかった。
「奥の倉庫をのぞいてきましょう」
そうして姿を見せたのが、つぎのレンズ。
AiニッコールF2。しかも、使用した形跡のない、ピッカピカの美品であった(~o~)
で・・・肝心のお値段は!
「19,000円だそうです」
社長に確認して、店員さんがいう。
歴史が長いFマウントのニコンには、35mmといっても、いろいろなタイプがある。
わたし的には、Aiニッコールでいこうと決めてはいた。
以降のモデルと比較し、作り込みがまるで違い、オール金属製で、しかもF3時代のレンズであ~る。
F2.8の安価で軽量なレンズでもよかったが、むろん、本命はF2だった。



わたしは50mmレンズが大好きだけれど、じつは35mmも大好き。
ライカのレンズだって、50mm2本(いずれもズミクロン)と、35mmレンズしかもってはいなかった。
「35mmと50mmか、似たようなものだろう」という人もいるだろうが、わたしは「その微妙な違いにこだわる人」なのであ~る。
さてさて、どーしたものか。
ためらっていると、ニコンの純正フィルター、そしてフードは新品をおまけでつけるというので、買ってきた。
「もうすぐ車検でお金がかかるのに、どうしよう」
買って帰る途中に、ちょっと冷や汗。また当分のあいだ、粗衣粗食でガマンしなければ(笑)。
ニコンの35mmF2が「名レンズ」という噂は聞かない。
しか~し・・・もし持ち歩くとしたら、50mmF1.4と、35mmF2.8、だけど、理想はF2だなと、なんとなく決めてはいた。
むろんフードも金属製。“モノ”としての品位がすばらしい(^^)/
浅い絞りを使って、奥行き感のある写真が撮りたいなあ、フィルムでなければ出せない味のある写真。そう・・・最近のわたしは、そのあたりへ、気分が傾斜してきている。


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