二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

暑かった館林カメラ散歩

2012年05月17日 | Blog & Photo

神さまが希望をかなえて下さったのか、昨日の休日はお天気にめぐまれた。
そのお天気を確認し、館林へ向かっていつもより少しはやめに家を出発。
高速道を使用しなければ、えっちらおっちら2時間以上の道のり。

「鶴舞う形の群馬県」

地元のカルタにこんなことばがあるように、群馬県は鶴がつばさを拡げて、
大空を舞う姿に似ている。その頭のというか、眼にあたる部分が、館林市。


このあいだつつじが丘公園へ出かけた折りに、通過しながら町のたたずまいはチェックしてあった(^_^)/~
松井田とか下仁田、玉村のような小さな町をのぞくと、これで県内の町をほとんどすべてカメラ散歩したことになる。

館林へ到着し、無料の市営駐車場へクルマをとめてから「あれれPENデジをもってくるのを忘れた!」と気がついた(^^;) 気合いがはいっているようで、どこか間が抜けている。
この日館林へもっていった機材は、
ローライフレックス3.5F(75mmF3.5プラナー)
キヤノンF-1
フジフィルムX10
RICOH CX6
の4台。
50mmF1.4付のF-1もローライ並に重いので、この日は出番待ち・・・ということにした。

歩きはじめて小一時間。初夏らしい軽装できたのに、やけに暑くて、日陰をひろって歩いた。ピーカンで、ほんのときたま薄い雲がかかる程度。
昔きたときより、区画整理がすすみ、古い家並みはずいぶん姿を消してしまった。
だけど、こういう日は視神経が敏感になっているから、なにを見てもおもしろい。
ローライには、220のカラーネガをつめた。
しかし、ちゃんとレバーは<24>にあわせたのに、12枚でストップし、フィルム巻き上げができなくなってしまった。
「このくらいのことでめげていては、中古カメラとはつきあえねえぞ」と自分にいいきかせる(笑)。 レバーをいじっていたら、また巻き上げははじまったが、6~7コマ、フィルムをムダにした。

わたしのローライが、遠くからでも眼につくらしく、お二人の男性と、お一人の女性から声をかけられた。

トップに掲げたこの健康的なカワイコちゃんが、三番目にお声をかけて下さったOさん。
わたしは、街角に立って、なにやらゆかりありそうな和菓子処へローライを向けていた。
「わぁ、おもしろそうなカメラ。なにを狙っているんですか?」
「あのお菓子屋さんの建物。古い街並みが好きなんです」
彼女は郵便局の職員、たぶん「カンポのお姉さん」だろう。名刺をお渡しして、さっそくモデルになっていただき、ローライと、念のためX10でパチリ!
「この付近で古い家並みがよく残っているのはどのあたりですか」
「この春から、ここへきたばかりでわかりません。さあ、どこでしょう」
彼女は愛想よく、白い歯を見せてニコニコ笑っている。
「埼玉県人なんです。土地勘をやしなうため、町を一回りしてこいといわれて出てきたんですよ。クラシックなカメラっていいですよね」
「写真、やるんですか?」
「はい。あ、いえ。コンパクトなデジタルのやつですけど」
「こういうやつですね」
「うわー、いっぱいもっている!」
わたしがCX6を腰のベルトから取り出してお見せすると、屈託なげにまた朗らかに笑った。
「あのぅ、む、息子の嫁に」な~んていいたくなりそうな女性だったのだ(^_^)/~



「透過光が美しい」


「むふふ、小粋なセルフポートレイトが!」

約4時間歩いて、さて帰ろうとクルマを走らせていたら、どこで角を間違えたのか、広大な館林美術館の敷地にまぎれこんでしまった。ナビは(ETCも)クルマにはないが、iPhonの地図検索がある。
「ふんふん、現在位置はここなのか」
そして5分も走ったら、多々良沼のほとりへ出た。まるで何者かが招きよせた・・・といでもいうみたいに。館林は分福茶釜の故地、たぬきにでも(笑)。

だけど、4時すぎてたどり着いた多々良沼は、風光明媚な地形で、美しい光の中に広々と、悠然と横たわっていた。群馬県では第一のハクチョウ渡来地として知られていて、マイミクMiniさんが、ここへ通ってハクチョウの写真を撮りつづけている。
「ハクチョウは、どのあたりで観察できるんですか」
番小屋のおじさんにお訊きしたら、丁寧に教えて下さった。ちょっとぼろいけれど、ビジターセンターがあった。
「もしかしたら、Miniさんがおいらをここへ!」アハハハ、そんな妄想を抱きながら、地平線が見えるような真っ平らな180度の眺望を愉しんだ。以前は渡良瀬遊水池へ、風景写真を撮りにいっていたが、あそこも日本、いや関東とは思えない広々とした眺望が気持ちいい撮影スポット。


「黄色いボート」


「巨大なソーラーパネルを建設中」


帰ってきてから知ったが、この日館林の最高気温は、まだ5月だというのに、29度!
いささかくたびれたけれど、お天気と人との出会いにめぐまれたステキな一日になった。


☆mixiアルバム「館林までの旅  Beautiful Wind特別編」(友人の友人まで公開)はこちら。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000059707142&owner_id=4279073

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