二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

路上スナップが愉しい

2012年07月09日 | Blog & Photo

「今年はまだ、ろくに路上スナップしてないなあ」
五月の連休ごろ、気候がよくなってきたので、スナップショットの虫がうずいていた。
ところが二眼レフがやってきたので、「街の無意識シリーズ」のほうにバランスがゆれて、群馬県内はじめ、周辺の小都市ばかり歩いていたので、ずっとのびのびになっていた。
「そうだ・・・七夕祭りの前橋を、今年も撮り歩いてみよう」

わたしの場合は、行事を撮るのではない。
説明的なショットもたまには撮るけれど、被写体はその場の空気と、人びとの自然な表情。
この日は2時間ほど時間をつくって、蒸し暑いのをこらえ、ヤシカマット124GとPENデジで、祭りにやってくる人びとの笑顔をおもにねらってみた。







二眼レフを併用するので、心身にかかる負担は倍になる。
首が重いし、歩いているうち、背筋が張ってきた(笑)。まあ、ふだん運動不足なので、体力がないのだ。

祭り日の路上はステージになる。
イベントそのものにはさして関心はない。自然なしぐさや、自然な表情を、ノーファインダーでずばりと切り取っていく。訓練をつんでいるので、なれているとはいえ、1/3ははずしてしまって、使い物にならない。その場でモニターはめったに見ないから、引き上げてから、すべてPCにアップし、多少トリミングをくわえたりなどしてセレクトし、構図や階調をととのえる。

だけど、わたしが撮ると「こうなる」というのが、写真のおもしろさ(^_^)/~
当然ながらカルティエ=ブレッソンでもないし、ウィリアム・クラインでもなく、どうしようもなく「わたしはわたし」なのである。

約2時間、へとへとになるくらい全力を出し尽くしたので、駐車場に止めたクルマまでが、ずいぶん遠かった。


<わたしの「路上スナップ」心得7箇条>

1.獲物をねらう肉食獣のようにふるまわず、被写体を凝視せずに「ぼんやり」と歩くこと。ただしカメラを“隠す”ようなふるまいは御法度、堂々と構えること。
2.ファインダーをのぞいて構図を考えているイトマはない。見たとほとんど同時に、あるいは人の動きをある程度予測して一瞬にシャッターを押す訓練をする。
3.こちらも大抵は動いている。スポーツモードは有効なモードだとおもうけれど、最近はカメラまかせ。
4.大型の黒い一眼レフは扱いにくいから、機材はライカタイプの俊敏な小型カメラが理想。失敗を恐れず大量に撮影するためフィルムだとコストがかかる。お小遣いに余裕があれば、原点の「ライカ写真」にもどってみるのもいいだろう。
5.深追いはしない。一発でその瞬間をさらうよう訓練し、失敗したらあきらめる。
6.相手が気がついたとしてもそのときには撮影が終わっているのが理想。ただしスナップショットは「盗撮」ではない。あるがままの「自然な表情やしぐさ」をねらう。
7.路上だとはいっても、ある程度は相手のプライバシーに配慮し、気がついて声をかけてくる人がいたら「どうですか、これ。あとでお送りします」といって、名刺を差し出すくらいのゆとりをもって撮影する。



☆mixiアルバム「前橋スナップ2012」はこちら(友人まで公開)。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000064965531&owner_id=4279073

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