二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

食堂ゑびすとヤギカフェ ~前橋文学散歩2

2015年04月24日 | Blog & Photo
昨日は前橋地方、最高気温25度にもせまる暑さとなった。
わたしの発案で、小説家Sさん、コピーライターKさんをお誘いし、前橋町中散歩を開催した。
発案者はわたしだけれど、じっさいの案内役は、前橋のど真ん中で生まれ育ったKさん。
このお二人とは、3年ばかり前に、前橋の他の地域を、自転車で周遊している。したがって、昨日はその第2回目ということになる。


散歩は「前橋文学散歩」なのだけれど、まあそれはおおよその口実だから、春の一日、なんでもありの町中サイクリングというわけであるv(^∀^*)
Sさん、Kさんとも、朔太郎に特別な関心があるわけではない。しか~し、活字というか、本に対しては人並みはずれた愛情、価値観の所有者でいらっしゃる。
その点で、わたしにとっても、貴重な友人となる。


さてトップにあげたのは、群馬県が復刻した「前橋市真景図」という俯瞰図(鳥瞰図)。
発行は明治42年。平面図は他にいろいろなものが知られているが、俯瞰図はこの一枚しか存在しないそうで、たいへんレアな地図を、昨日Kさんからいただいた♪
なにしろ、馬がひっぱる路面電車が走っていた時代である。





こちらがその部分図。
ランドマークのような場所や、大型の商店、観光スポットなどが描かれ、郷土人の興味をそそってやまないものがあり レトロ散歩の手引書、資料となっている。
市の中心部は戦災=空襲で焼けてしまって、明治・大正の面影などないのだけれど、道路や地形、神社仏閣はいまと変わらない位置に存在する。



ところでえ~と、・・・これが昭和27年創業の食堂ゑびす外観。
友人お二人を点景人物として配した。





こちらがお店内部。すっかり改装されているかと心配した。
だけど、必要最小限にとどめてあり、レトロ感覚があふれている。
お気に入りの外観はこれまで数回撮っている。内部はこのときがはじめて。ロースかつ定食650円(税込)が、熱々でうまかった(^皿^)ペロリ



萩原朔太郎賞第1回受賞者、谷川俊太郎さんの詩碑。
受賞作品は「世間知ラズ」。
この詩集と出会ったことが一つのきっかけで詩作を再開したから、わたしにとっては忘れることのできない詩集。
はじめてその碑と邂逅できたが、これが朔太郎賞受賞作だと知ったのは、ごく最近のことである。



そのあと、Kさんの案内でふらふら。チャリなので、歩行するより数倍早い。
そしてSさんが、ここまできたのなら、呑龍仲店(商店街)の「ヤギカフェ」へ寄っていきたいといい出した。
Kさんとわたしは「はいはい、おつきあいしましょう」
ということになって、入ったのがここ。





呑龍商店街は連棟式の店舗群。小路の両サイドに、櫛の歯のように飲食店、飲み屋さんがならんでいる。
こちらがヤギカフェのホームページ。
http://www.yagicafe.com/

壁がいろいろな陳列品、イラスト、メニュー、壁掛けでぎっしり埋まっている。
よく見ていくと、無造作でたがいに関連がないようなものたちが、なにかを語りかけてくる。
いささか夢中になって撮影してしまった。イラストレーターの才能がおありのマスターの山羊の絵はもちろん♪


ひとりで回ると、ついディープな街角ギャラリー探索となってしまうけれど、友人お二人とご一緒だったので、少し味わいのことなるshort tripとなった*´∀`)ノ 
愉しかったですよ~ん、もちろん。
前橋市は西毛地区の桐生市とならび、上州ではもっとも街のディテールにめぐまれた地方都市だとおもえる。
これまで何回となく歩いているのに、出かけていくたびに、なにかしら発見が待っている。
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