いまでこそ、人間を被写体にすることは少なくなったけれど、
以前はよく人間を撮影していた。
街角写真・・・・ ウジェーヌ・アジェ、森山大道
ポートレイト・・・・ アウグスト・ザンダー、荒木経惟、橋口譲二
スナップショット・・・・ カルティエ=ブレッソン、ロバート・フランク、ウィリアム・クライン
風景写真・・・・ 前田真三、竹内敏信
クローズアップ・・・・ 木原和人
ドキュメンタリー・・・・ ロバート・キャパ、藤原新也、橋口譲二、ウォーカー・エヴァンズ
ひと口にいっても、写真のカテゴリーはいろいろ。
アマチュアらしく、ひと通り「過去の名作」の遍歴を重ねて、現在のメインストリームが「散歩写真」に向かっている。
赤瀬川原平さんの“トマソン”もおもしろく、写真集を2冊もっている。
「もの」の見方を、180度変えてくれた人だ。それから女性ではなんといっても、「眠そうな町」の武田花さんが好き!
ポートレイトは、散歩写真のように、短時間で大量の撮影をこなすことはできない。
承諾をいただかなければならないから、手間ヒマかかるのだ。
だけど、人間を写すなら、まずはコレ。
一歩踏み込んで、相手の心のへりのようなものが見えたとき、シャッターを押す。
わたしがmixiのアルバムにupしている写真のなかで、これは「ポートレイト」に分類したらいいのでは・・・と思える作品を、3枚あげておこう。
以前書いたように、スタジオで撮られたものはおもしろくないので、背景の見極めがとても大事になる。
集団「はぐれ雲」の主要メンバーのひとり、Hさん。
大阪芸大の写真学科を卒業し、その後写真家・加納典明の助手をやったり、大手写真スタジオでカメラマンをやっていたが、30代なかばで、ふるさと群馬へUターン。
ブレッソンの真の魅力や、モノクロプリントのクォリティとはなにかを、教えてくれた。
この1枚は、東京駅八重洲口にあった洗面所の空間。カメラはコンタックスG1にディスタゴン28mmF2.8レンズ。
こちらは、スナックで知り合ったMさん。
この当時19歳。
このころは、「モデルになってくれ」と声をかけて、友人たちと撮影会などもやっていた。
Mさんとは、この日1対1で撮影した。わたしはポーズはまったく指示しない。
逆光をどのようにコントロールするかだけ、気をつかった。
足許に印象的な窓からの光が落ちている。G1とプラナー45mmF2レンズで撮影したはず。
(カメラもレンズも売り払ってしまい、すでに手許にはない。)
もう1枚は、8年ほど前にインドへいったときのものをあげておこう。
ジャイプール郊外の貧しい村で、子どもたちの多くは裸足。
だけど、好奇心旺盛で、無邪気で、天使の群れのように明るい。
「おれをそのカメラで写してくれ」
だれもが口々にそういう。2~300万画素のフジのコンパクト・デジカメで撮影し、その場でモニターを見せると、喚声をあげる。この村における識字率は30%くらいだから、極貧というわけではないと、ガイドが説明してくれた。しかし、「子どもたちの心が、花のように、あっちにも、こっちにも咲いている」
とわたしは感じ、自然と微笑がこみあげてくるのを抑えることができなかった。
わたしの書庫には、この時代に大量に写し、マウントに入れてあるポジフィルムが、その後日の目を見ずに眠っている。
以前はよく人間を撮影していた。
街角写真・・・・ ウジェーヌ・アジェ、森山大道
ポートレイト・・・・ アウグスト・ザンダー、荒木経惟、橋口譲二
スナップショット・・・・ カルティエ=ブレッソン、ロバート・フランク、ウィリアム・クライン
風景写真・・・・ 前田真三、竹内敏信
クローズアップ・・・・ 木原和人
ドキュメンタリー・・・・ ロバート・キャパ、藤原新也、橋口譲二、ウォーカー・エヴァンズ
ひと口にいっても、写真のカテゴリーはいろいろ。
アマチュアらしく、ひと通り「過去の名作」の遍歴を重ねて、現在のメインストリームが「散歩写真」に向かっている。
赤瀬川原平さんの“トマソン”もおもしろく、写真集を2冊もっている。
「もの」の見方を、180度変えてくれた人だ。それから女性ではなんといっても、「眠そうな町」の武田花さんが好き!
ポートレイトは、散歩写真のように、短時間で大量の撮影をこなすことはできない。
承諾をいただかなければならないから、手間ヒマかかるのだ。
だけど、人間を写すなら、まずはコレ。
一歩踏み込んで、相手の心のへりのようなものが見えたとき、シャッターを押す。
わたしがmixiのアルバムにupしている写真のなかで、これは「ポートレイト」に分類したらいいのでは・・・と思える作品を、3枚あげておこう。
以前書いたように、スタジオで撮られたものはおもしろくないので、背景の見極めがとても大事になる。
集団「はぐれ雲」の主要メンバーのひとり、Hさん。
大阪芸大の写真学科を卒業し、その後写真家・加納典明の助手をやったり、大手写真スタジオでカメラマンをやっていたが、30代なかばで、ふるさと群馬へUターン。
ブレッソンの真の魅力や、モノクロプリントのクォリティとはなにかを、教えてくれた。
この1枚は、東京駅八重洲口にあった洗面所の空間。カメラはコンタックスG1にディスタゴン28mmF2.8レンズ。
こちらは、スナックで知り合ったMさん。
この当時19歳。
このころは、「モデルになってくれ」と声をかけて、友人たちと撮影会などもやっていた。
Mさんとは、この日1対1で撮影した。わたしはポーズはまったく指示しない。
逆光をどのようにコントロールするかだけ、気をつかった。
足許に印象的な窓からの光が落ちている。G1とプラナー45mmF2レンズで撮影したはず。
(カメラもレンズも売り払ってしまい、すでに手許にはない。)
もう1枚は、8年ほど前にインドへいったときのものをあげておこう。
ジャイプール郊外の貧しい村で、子どもたちの多くは裸足。
だけど、好奇心旺盛で、無邪気で、天使の群れのように明るい。
「おれをそのカメラで写してくれ」
だれもが口々にそういう。2~300万画素のフジのコンパクト・デジカメで撮影し、その場でモニターを見せると、喚声をあげる。この村における識字率は30%くらいだから、極貧というわけではないと、ガイドが説明してくれた。しかし、「子どもたちの心が、花のように、あっちにも、こっちにも咲いている」
とわたしは感じ、自然と微笑がこみあげてくるのを抑えることができなかった。
わたしの書庫には、この時代に大量に写し、マウントに入れてあるポジフィルムが、その後日の目を見ずに眠っている。