二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

クラッシック音楽と本さえあれば

2010年08月29日 | 音楽(クラシック関連)
このあいだ、古書店をぶらついていたら、こんな特集を組んでいる雑誌に遭遇。
つい買ってきて、あらかた読んでしまった。
その特集とは・・・続・クラシック音楽と本さえあれば。
新潮社から刊行されている季刊誌「考える人」の2007年夏号。


マイミクのとーしさんは、一日で86冊もの本を買うというが、
その大部分は雑誌。わたしはもっぱら文庫本と新書という違いがあるし、一日で86冊もの本を買う剛毅さはもちあわせていない(-_-)

特集の目玉は、
1. ロングインタビュー
アンナー・ビルスマ:バッハ「無伴奏チェロ組曲とは何だろう?」
2. ロングインタビュー
吉田秀和:「書くこと」は「聴くこと」(聞き手 堀江敏幸)
宮川淳一:グールドはクラシックの音楽家ではない
湯川豊:ピリスに聴くシューベルトのサウダーディ
堀江敏幸:言葉を指揮する人 バーンスタイン

このほかに、「音楽を読む愉しみ」として、
自伝・評伝の名作や、音楽史のガイドブック、音楽批評はこれを読みたい、本当に役に立つ「レコードガイド」などのコラムっぽい記事がならんでいる。
それに、湯川豊さんの連載「須賀敦子を読む」の最終回も。
クラシック音楽と本さえあれば・・・それって、おれのことかといいたくなるような一冊なのだ。

趣味が共通するリアル友が何人かいてくれたらおもしろいだろうが、
なかなかそういうチャンスは少ない。というわけで、ブツクサいう相手もおらず、黙って孤独感をかこっている。
だから、こういう雑誌に遭遇すると、ともかく、無条件でうれしい。
空き時間ができても、こう残暑がきびしく、紫外線が容赦なくじんじん肌を焼くようでは、フィールドへものこのこ出られない。

氷をたっぷり浮かべた水割りを飲み、エアコンを効かせた部屋で、
お気に入りの音楽を流し、こんな雑誌に眼を通しているときがわたしのリラックス・タイムというべきか。

ところで、このあいだ出かけたついでに、一枚の写真をなにげなく撮った。
さっきそれを眺めていて「これをおれの残暑のイメージってことにしよう」と思いついた。逆光なので、ハレーションや滲みが派手に出ている。
これが、それ。どんなもんだろう(?_?)


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