二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

第九を聴こう

2010年08月22日 | 音楽(クラシック関連)
クラシックには、第九シンフォニーというのが、いくつかある。
そのどれもが、傑作の呼び名が高いことは、
ファンならだれでも知っている。

まずはベトちゃん、だろう。
その第九ニ短調は、交響曲の歴史と概念をひっくり返した、あまりに有名な超大作。
コンサートホールで、TVで、CDで・・・これまで何回聴いたろう?
ベトちゃんも、第3番変ホ長調、第5番ハ短調あたりは聴きすぎて飽きてしまったけれど、
これだけは飽きず聴きつづけている。

ヨーロッパの楽団には「第九伝説」というのがあるらしい。
ブルックナーの第九、マーラーの第九、ドボルジャークの第九も、それぞれ傑作の呼び声が高く、わたしも遅ればせながら、CDで聴くようになっている。
ところが、これが難物・・・なのである(=_=)

わたしの経験では、クラシック音楽は、その曲がはじまったとたん「うん、いいじゃないか。すばらしいぞ」と思えることはめったにない。だから、評価の高いものは、がまんして、5回、6回と聴くようにしている。
今日はマーラーの9番ニ長調をさっきから、事務所のラジカセで流している。
バルビローリ&ベルリン・フィル盤=演奏時間約78分!

「えー、どこがいいの?」
「?」
あっ、いま2回目が終了。
しかし、こっちの感性に少しもひっかかってこないのはどうしてだろう。
マーラーが完成させた最後の交響曲だし、批評家スズメの評価も高い。
ハイドンは100曲をこえる交響曲を書いたけれど、それは例外中の例外。
(100曲の大半は似たような曲だし)。

メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスなどは、4、5曲。
だから、交響曲を9曲つくるのは、至難の技なのだろう。ショスタコーヴィッチなどは15曲つくっているけどね。

だけど・・・わからないときは、無理をしないほうがいい。
何日かたって、また気が向いたらかけて、耳をすましてみる。
そのくり返し。
何かの拍子に、ポンと心にすべり込んでくることを期待して。
だいたい、わかりやすい音楽は飽きがくるのもはやい、といっていいだろう。
あー、それにしても、聴いて涼しくなる音楽ってないんだろうか?
あるある。R・シュトラウスの「アルプス交響曲」。
典型的な標題音楽で、夜、日の出、登山、森にはいる、滝――という風に構成されている。
だけど、ほんとうにそうかな?

エアコンの目盛りを一度下げたほうが、
涼しさには効き目があるんじゃないだろうか(笑)。





※オオゴマダラ、クローズアップ。
(写真は本文とは無関係です)
撮影日:2010.8.14
撮影地:ぐんま昆虫の森(生態温室)
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