このところ、朝夕の寒暖の差がかなりはげしい。
昼間はジャンパーやコートなどいらないくらいなのに、陽が没すると、そくそくと、寒さがつのってくる。
「さて、今日はどうしようか」
このあいだ友人と話しているとき「50キロ圏内の現実」ということばが、口を衝いて出た。つまり、昔ながらの生活圏といってもいいだろう。そこにいまは、撮影範囲を限定しているということである。
(昆虫写真の場合も、わたしはこれにこだ . . . 本文を読む
ヒマだと、クルマで6、7分の場所にある県立敷島公園を散歩する。
カメラはいつも何台か持ち歩いているから、気が向くと、そこいらをパチリ、パチリ。
だけど、なんか寒々とした景観になってきて、
被写体を探しにくくなってきた。
で、そうだ。
金属製マニュアルカメラを撮ってみようと思いついた。
昔集めたフィルムカメラが、まだ手許に何台か残っている。
このあいだは、オリンパスOM-1をちょびっと撮影したけれ . . . 本文を読む
寒がりなので、この時期になると、猫ではないけれど、陽だまりが恋しくなる。
低い位置にある太陽を背にして、太陽をいっぱいに浴びた被写体にカメラをむける。
逆光あるいは半逆光で、ものいわぬ不思議な影の住処をさがして歩く。
ずっと以前の日記でも書いたことだけれど、
「陽だまりの猫」は、そのままわたしの幸福論となる。
古い和風の家には縁側があって、近所の人や友達がやってきて、
小春日和のあたたかい陽ざし . . . 本文を読む
昨日は歴史の町、足利を散策してきた。
散策といっても、かなりの早足。
初冬の気配が濃厚で、風が冷たかった。
2時から撮影スタート。そして4時までの2時間は、どこか「過去との対話」のようでもあった。
この日最大の収穫は、わたし的にはこの一枚。
意図しても撮れないような、おもしろいセルフポートレイトが撮れ、「わぉ!」と舞いあががってしまった(笑)。
森山大道さんや、エリオット・アーウィットは、セ . . . 本文を読む
被写体として、モノをそれ自体として撮影することが、わたしの場合少ない。
昨日の日記の流れで最近作を見直して、それがはっきりしてきた。
たとえば、大胡で撮ったこれ。
よくある「廃車のある光景」なのだが、廃車そのものを撮ろうとするより、
廃車のある光景・・・つまりランドスケープにしようという意図がありあり(^^;)
あるいは、桐生で見かけたこっちの一枚。
ここは廃屋。その庭に、雑草が生い茂 . . . 本文を読む
「こんどはどこへでかけようかな?」
そう考えながら、パソコンのなかの地図を眺める。
旧市街が残っているような、興味深い街角があるのは、
どの町のどのあたりだろう。
散歩写真だとか、いなかのフラヌールだとか・・・まあ、表現はいろいろだけれど、
わたしは平日の、何の変哲もないような、古さびた街角が撮りたいのである。
1.観光地、あるいは、拝観料を払わねばならない旧跡はだめ。先方が見せたいものしか見せ . . . 本文を読む
このあいだ、BOOK OFFの前橋南店に立ち寄ったら、
めずらしくクラシックCDが、7、8枚新入荷。
小さな店で、商品の回転率がよくなくて、このところ、ちょっと足が遠ざかり気味だったのだ。
そこで、久しぶりに以下4枚のCDを買った。
1)ベートーヴェン「交響曲第3番変ホ長調“英雄”」フルトヴェングラー&ウィーン・フィル 1944年12月19日(ウラニアのエロイカ)
2)ベートーヴェン「ピアノ、ヴ . . . 本文を読む
昨日は仕事で出かけたついでに、旧勢多郡大胡町をミニ散歩。
このあいだ「芳賀商店」を見かけて撮影した、あの町で、いまは前橋市に合併された。
ほとんどが、小景ばかり。
1枚、2枚ではたいして印象に残らないような、さりげない、日常の光景なのである。
そこに、フォトジェニックなものを発見する愉しみ。
それが、街撮りの醍醐味だといっていいだろう。
お、いいところに、いいデザインの傘が・・・。
そうい . . . 本文を読む
群馬県では館林の美智子皇后ゆかりの正田醤油がいちばん有名なのだけれど、
おっと・・・ほかにもあったじゃないか!
先日の大間々歩きのとき、ひときわ目立つ古式豊かな建物を撮影した。
上の写真がそのときの一枚で、撮影日は2010年11月14日。
「岡直三郎商店」
http://www.nihonichi-shoyu.co.jp/
そして、12月2日に今度はほんとうの地元・高崎で、
また醤油屋さん . . . 本文を読む
芥川龍之介ではないが「年末の一日」にしようと、はじめ思った。
だけど、「年末」の一語にひっかかった。
今日から12月だが、年末・・・というには、まだはやすぎる。
何度も書いているように、わが家は北関東の小さな農家。
屋敷が広いので、そこにはいろいろなものがころがっている。
今年はカリンが豊作で、裏にいくと、2、30個落ちている。
カリン酒を作っていた父も飽きてしまい、いまではだれからも見向き . . . 本文を読む