(「悲歌と祝祷」大岡信 箱から出した詩集本体表紙)
―承 前―
《風のゆらぐにつれ
陽は裏返つて野に溢れ
人は一瞬千里眼をもつ。》
イメージの拡がりが、読者を広々とした野原へつれ出す。ここを読んでいると、もしかしたら「祷」の注釈なのか・・・と思われてくる。ことばのつながり、連想の展開の仕方が、音楽が弾んでいるように美しい
《このいとしい風めが。
嘘つきのひろびろの胸めが。》
歌 . . . 本文を読む
(「悲歌と祝祷」青土社 1800円 箱入)
◆詩集「悲歌と祝祷」(青土社 1976年刊)を読み返す
大岡信(おおおかまこと)1931(昭和6)~2017年(平成29)は詩人、評論家である。芸大の教授や、日本ペンクラブの会長もつとめた。
お亡くなりになったと聞いたとき、追悼文を書こうとかんがえ、準備しはじめたが、文案がまとまらず、投げ出してしまった。
岩波文庫の「日本の詩歌」が予想以上 . . . 本文を読む
(近所のすき家、ときどき牛丼を食べにいくついでに)
いやはや、暑いですなあ。
しかし、4-5日前から、夜になると、コオロギの鳴く声が聞こえてきます♪
残暑がきびしいとはいえ、秋がしのび寄っているのですね(^^;)
この猛暑にめげて、カメラ散歩は、しばらく中止。
音楽を聴いたり、本を読んだり。
新型コロナの流行を口実にして、家から出ない生活がつづいています。
あー、そうそう、やたらと詩 . . . 本文を読む
「これが最後だからな」といつも自分にいい訳しながら、結局手を出す。
ズイコー35ミリF2.8シルバーリム。
いまから20年ほど前に持っていたが、ろくすっぽ使わず売ってしまった(゚ペ)
これによってボディ3台、レンズ2本の逆転現象が解消できた。
7400円+税。
古いのにカビ痕、クモリなしの優秀な個体だ(^^)/
国産の金属製マニュアルレンズ・マニアックス。 . . . 本文を読む
(松山市にある一草庵、観光用に再建されたもの。画像はネットからお借りしました)
――山頭火に寄せて
自然は体のなかを通りすぎる。
水や
風
その他のもの。
取り入れてまた自然のなかへ返す。
水や風 その他のものが通りすぎる。
体はどうしようもなく自然のかけらなのだ。
かけらがかんがえたり感じたりしている。
何かさみしくて死んでしまえととぶとんぼ。
きみだって出会ったよ そんな . . . 本文を読む
(「日本の詩歌」岩波文庫 2017年刊。背景はわが家の玄関ドア)
◆「日本の詩歌 その骨組みと素肌」(岩波文庫 2017年刊)を読む
骨組みと素肌とあるように、骨格のしっかりした、大学のゼミか特講ででもあるかのような論考である。
丸谷才一さんの「日本文学早わかり」に触発されたせいで、わたしは漢詩人菅原道真と、「古今和歌集」について、大岡さんの話に耳を傾けたくなったのだ。
僚友谷川俊 . . . 本文を読む
(2014年6月 秩父市)
大事にしていたブリキの玩具が
突然消え失せる。
おや あのときのあの露地もないぞ。
どこへ失せたんだろう。
年中失せものさがしをしている。
あのスコッチのブッラクラベルも
金と銀のスプーン フォークも。
おやおや シンデレラが乗るかぼちゃの馬車が
街角に止まっている。
テレビ局がつくった偽物だな。
本物は絵本のなかにしかないはずだから。
ああ 少しウィスキー . . . 本文を読む
(2015年8月 大間々町)
なんで詩が生まれてくるのかわからないが
つぎつぎとことばが指先からしたたり落ちる。
どうかしたんだろうかと
自分を問いつめたくなって
ふううと深呼吸する。
新鮮な空気を取り込むためには
まず吐き出さなければならない。
するとどういう仕組みなのか
指先からことばがしたたり落ちる。
・・・落ちる。
昔はそれが原稿用紙だったが
いまはキーボードの上。
汗の . . . 本文を読む
中公文庫「猫と庄造と二人のをんな」、表紙「斑猫」がすばらしいので、また買ってしまった。
挿絵の安井曾太郎はデッサンがいい加減だが、表紙は竹内栖鳳。
東京生れ東京育ちの谷崎潤一郎がなぜ関西弁を駆使するようになったか、かんがえてみる価値はあるかも。
おんなはをんな、なのだ。
うーむ、今度こそ、最後まで読まなくちゃ|*。Д`|┛ハハ . . . 本文を読む
けさ洗面所にいたアマガエル(@_@)
どこから家の中へ入り込んできたものか?
大きく見せようと腹を膨らましている。
つかまえてたっぷり水浴びさせ、外流しの横へ、ぽいとリリース(^-^*)/ニャハハ
手のかかるやつだにゃ。
ケンタに食われてしまうぞ! . . . 本文を読む