二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

■村上春樹の小説・その特徴

2021年08月23日 | 小説(国内)
著作のうち10冊ばかり読んだので、わたしが村上春樹の作品からこれまで受けた印象、その特徴をランダムに、メモ的にまとめておこう♪ ・主人公の職業がよくわからない。大半がフリーターのように見え~る。 ・登場人物のほとんどは会社(またはそれに準じた組織)などには所属していない。 ・成熟した大人の女性は描けない(“女の子”ばかり出てくる)。 ・商品名が大量に出てくる。背後に商品経済のいちじるしい . . . 本文を読む
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物語はそこからはじまる 2021-14 (8月20日)

2021年08月22日 | 俳句・短歌・詩集
    (群馬県中之条町) 風雪にたえてここまで生きてきたもの そういうものに心惹かれるのはなぜだろう。 黄ばんだり錆にまみれたり 泥がこびりついたりしているものが何であっても そのかたわらで立ち止まり いっしょに年をとってきたものを カメラとレンズを使って撫でさする。 「年をとっちまったなあ おまえ」 幸せというものがわからなくなって いったい何年になるんだろう? でも執着はあるし ぼ . . . 本文を読む
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後ろ姿のエレジー

2021年08月21日 | シャッフル/photos
「後ろ姿のエレジー」というシリーズで、意識して撮影していたことがあった。 紳士がかぶっている帽子、淑女がさしているフリル付き日傘。 わたしが一番よく立ち寄るセブンイレブンの駐車場付近で撮った。 こんな猛暑に黒のパンタロン履くかなあ´・ω・?  近くにダンス教室があるから、そこに出入りしている方かもねぇ。 . . . 本文を読む
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過去からの手紙 2021-13(8月20日)

2021年08月21日 | 俳句・短歌・詩集
   (群馬県下仁田市にて) リビングのソファーに寝そべっているとき たまたま手にした本を読むとき 昔親しかった女友達をなつかしむとき キッチンでスパゲティをゆでているとき 何者かがすうっと横を通り過ぎる その気配。 幽霊のようなものではなく 野菜のようなものでもない。 あえていえば ・・・あえていえば 過去からの手紙のようなもの。 封を切って読んだもの 封を切らずにそのまましまいなく . . . 本文を読む
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ドアのアマガエル

2021年08月20日 | シャッフル/photos
ひやや、びっくり! ドアをしめ、おやゴミが・・・と払いのけようと思ったら、アマガエルくん。 このじいちゃんに何か知らせたいことがあるの?  今日はものすごい雷雨になるよ・・・とか(;´д`)  はい、その通りになりました。土砂降!! . . . 本文を読む
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村上春樹さんの「一人称単数」を読み終えた

2021年08月20日 | シャッフル/books
村上春樹さんの「一人称単数」を読み終えた。レビューを書こうかなあ、やめておこう。 「クリーム」「品川猿の告白」あたりはかれの面目躍如(ノω`*)  短編小説は工芸品のようなもの、細工の美しさ、精妙さを愉しむものだろう。ほかの作品はあまり感心しなかった。 高評価する方もいるので、これはわたしの独断と偏見に基づくものだけど。 フィクションというものの、おもしろさ、つまらなさ。そのことをかんがえていく . . . 本文を読む
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空気の枝折り戸 2021-12(8月19日)

2021年08月19日 | 俳句・短歌・詩集
移ろっていったもの 黄ばんだもの 壊れかけたものや壊れてしまったもの かさこそと動くもの 廃棄しなければならないもの ・・・ゴミ溜まりにはそれらがあつまって うめいている。 人間の生活から出ていって まだ前世のにおいや 形状や あるいは感情や その他のものをひきずっている。 数羽のカラスと黒いレインコートを着た匿名の人物が そこで何やらあさっている。 ゴミ回収車がやってくるまでに ゴミ回収 . . . 本文を読む
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筋斗雲

2021年08月19日 | シャッフル/photos
おや、筋斗雲がうかんでいたよ、西の空に(^^♪  だけど悟空はいにゃいだろう、そんな気がする。 あなたには見えますか、悟空の元気はつらつとしたあの姿が?タハハ . . . 本文を読む
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村上春樹の旅行記を読んでみた( -ω-)

2021年08月18日 | ドキュメンタリー・ルポルタージュ・旅行記
1.「辺境・近境」新潮文庫 2000年刊 二つのインタビュー集「みみずくは黄昏に飛び立つ」「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」の2冊と「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」という対談を読んだあと、旅行記も2冊読み終えたので、インタビュー・対談は別として、自分のためにメモ的な感想を書いておこう。 村上春樹の本がずいぶんそろってきたが、ほとんどすべて積んでおくだけ。 数ページは読んでみるが、そこか . . . 本文を読む
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昨日なくした夢 2021-11(8月16日)

2021年08月17日 | 俳句・短歌・詩集
眼の赤い鷺が夜のこちら側で鳴いている。 大事なものをなくしてしまった と鳴いているのだ。 それが何かをきみはかんがえている。 根っこを洪水にさらわれた大木が つぎからつぎへ倒れていく。 倒れていく地響きを聞いている。 耳をふさぐんじゃない それらをちゃんと 最後まで聞くのだ。 それはつとめであり 願望であり 悲しみである。 きみもさっきなくした昨日の夢のなかで 眼の赤い鷺のように鳴いていた。 . . . 本文を読む
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