二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

平八郎さん

2021年12月11日 | シャッフル/photos
歩いていて、ふと目に止まった(゚o゚;  平太郎じゃなく、平八郎というのがすごい。 兄弟姉妹8人? えらいこっちゃ。 家は人の気配なく、増改築の真っ最中で、もしかしてご当主亡くなったのかもね。 これでもカラーなのです( -ω-)  もしかして東郷平八郎にあやかったのかしら。 このあいだ法事で同席した親族は男女合わせて9人兄弟じゃった。 . . . 本文を読む
コメント

「破獄」を読んでいる途中

2021年12月09日 | 吉村昭
現在「破獄」を読んでいる途中だけど、ふと気になって「脱獄の天才」(「史実を追う旅」文春文庫所収)を開いてびっくりしゃっくり!  そこで吉村昭は「破獄」の舞台裏を生々しく綴っているのだ。 文献の渉猟や関係者への取材、これほど徹底したものだったとは予想を上回る。 吉村作品ベスト5入り確実かもね♪ まさに史実の重み。 それに対し、これほど謙虚に向き合い、“過去”を慈しんだ作家はいないだろう。 読者は間 . . . 本文を読む
コメント

マイバス

2021年12月07日 | シャッフル/photos
この団地がにぎやかだったころを覚えている。 群馬では有数の規模を誇った大利根団地、一区画面積50~70坪の大団地でした。むろん戸建ての。 昭和40年代のはじめに造成がはじまった。 いまじゃおよそ30%は空き家です。 でもこのバス停の時刻表を見ると、1時間に一本は走っているんですね、自治体の支援で(^^; . . . 本文を読む
コメント

突き抜けていく想像力が作り出す迫力 ~吉村昭「高熱隧道」を読む

2021年12月06日 | 吉村昭
   (わたしの新潮文庫「高熱隧道」平成26年版、第60刷。ポストイットがたくさんはさんである) ■吉村昭「高熱隧道」新潮文庫(昭和42年初版/1967) ひと口にいうと、パニック映画に勝るとも劣らない、すごい迫力。むろん映画ばかりでなく、後の小説にも影響を与えていると思われる。吉村昭の名高い代表作といっていいだろう。(ほかにも“代表作”がいくつもあるけど)。 「高熱隧道」とは、こんな小説 . . . 本文を読む
コメント

吉村昭ワールドへ

2021年12月03日 | 吉村昭
昨日立ち寄ったBOOK OFFで吉村さんと城山三郎さんの本を合計11冊買った。そのうちの6冊。 完全に吉村ワールドにハマっている。 お亡くなりになったのが2006年(平成18)なので、もっと早くに読んでしかるべきだった。 吉村さん亡くなったねぇ、と友人がいったとき、わたしは「戦艦武蔵」しか知らなかった。 時間は取り返せないので、悔やまれるといえば悔やまれる。 B級品は消えていくだろうが、A級品は . . . 本文を読む
コメント

驚嘆すべき執念の一冊 ~吉村昭「赤い人」を読む

2021年12月01日 | 吉村昭
■吉村昭「赤い人」講談社文庫(1984年刊) ※原本は1977年筑摩書房 変てこなタイトルだなあと思いながら、書店の棚を前にして数ページ読みはじめたら止まらなくなり、結局買って帰った。 赤い人というのは囚人のこと。朱色の獄衣を着せられているため、作者がそう呼ぶことにしたのだろう。 こういう著作を秀作といっていいのかどうか、迷わざるをえないが、充実した、緻密な小説である。 小説というより、味わい . . . 本文を読む
コメント