昨年10月末ころからはじまって、吉村昭に首ったけ(^^♪
手許にある本は合わせて約80冊/70作品を超えているだろう。他に単行本も6冊集まった。
すべては読まないだろうが、BOOK OFF等で見かけるとつい手が伸びる。
現在「戦艦武蔵ノート」に夢中。
写真は昨日やってきた文庫本2冊の短篇集。
これらはすでに絶版(または品切れ)かもしれない。
こんな調子でいつまでつづくことやらねぇ。 . . . 本文を読む
■吉村昭「長英逃亡」新潮文庫上下2巻(平成元年刊。原本は昭和59年毎日新聞社より刊行)
「桜田門外ノ変」とならび、上下2巻に及ぶ大作である。吉村さん、全精力を傾けたものと思われる。新聞連載という形式のためか、ところどころに挟まれたくり返しが気になる。それに、紋切り型というか、「またかね」といいたくなる“決まり文句”があちこち出てくるのはマイナス点。
純文学と銘打ってあるわけではないから、気にし . . . 本文を読む
■吉村昭「零式戦闘機」(新潮文庫 昭和53年刊。原本は昭和43年新潮社)
数あるゼロ戦の本の中でも、この「零式戦闘機」は白眉の一冊といっていいのではないだろうか!?
この作品に比肩しうるゼロ戦をめぐるノンフィクションが、ほかにあるのかしら。としたら、ぜひお教えいただきたいと思う。
とてもオーソドックスなゼロ戦誕生秘話だが、それだけでなく、敗戦までの“日本の運命”が、あっさりとだが、背景として必 . . . 本文を読む
吉村昭は、以前書いたように、書店に出かけるとたくさんの本が、現在でもならんでいる。地味な存在ながら、人気作家なのだ。
ごく個人的な感想をいわせていただくなら、わたしのこの“吉村昭ブーム”は、2021年10月13日、「漂流」からはじまっている。「そうそう、こういう本が読みたかったのだ(゚ω、゚)」
わたしは強い満足感を覚え、新刊書店やBOOK OFFへいっては、吉村さんの本を買った。城山三郎の本を横 . . . 本文を読む
■吉村昭「陸奥爆沈」新潮文庫(昭和54年刊 原本は昭和45年新潮社)
筆者吉村さんは、あとがき冒頭でこう述べておられる。
《長い旅であった。闇に塗り込められたトンネルを手さぐりで進むような日々であった。それだけに書き終えた時、疲労とともに満足感にもひたった。
その後原稿の推敲をすすめる間、私は、しきりに妙なものを書いたという感慨にとらえられた。この作品は、一般の小説形式とは異なって、私自身が . . . 本文を読む
このところ連続して吉村昭ワールドに入り浸り。
吉村さんの文庫本が全巻そろったわけじゃないけど、現行版の9割ほどは手に入れた。
吉村ワールドは密度が濃く、つづけて読んでいると頭が疲れる。そこで中休みの意味で新刊コーナーにあったこの新書を手に取った。
書評はパスしようとはじめは思ったが、簡単に書いておくことにしよう♪
本郷和人さんは気鋭の中世史家である。以前、「承久の乱」を読んだが、とてもおもしろ . . . 本文を読む
■吉村昭「関東大震災」文春文庫(2004年新装版刊。原本は1973年文藝春秋刊)
吉村昭はこの「関東大震災」によって、1973年第21回菊池寛賞を受賞している(正しくは「戦艦武蔵」から「関東大震災」に至る業績に対して)。
1974年、パソコンもインターネットもない時代に、この著作をまとめ上げたのは、相当な力技である。助手だとか秘書だとかを使っていたふしはないので、独力で成し遂げたのだろう。著者 . . . 本文を読む
明けましておめでとうございます。旧年中はおつきあいのほどありがとうございました。
本年もどうぞよろしく♪
決まり文句とはなりますが、皆さまのご多幸をお祈りいたします。
・・・写真はわが家の蜜柑。
豊作だったため、250個ほど食べ、あちらこちら2500個ほどお配りしましたがまだ生っています。 . . . 本文を読む