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通貨戦争の終盤戦

2013年02月11日 11時37分46秒 | 政治経済
http://jp.reuters.com/article/forexMarketOutlook/idJPTK060969720130208
麻生大臣が、予想外の円安になったと発言。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MI5P0U6KLVRB01.html
此方は、英の中銀総裁が、金融緩和での為替変動は自然であると発言。

誰が日本の関係者か分からない程の、麻生氏の発言である。再度政権に返り咲いた
喜びはやむを得ないが、そのピントが外れた発言や失言はイタダケナイ。

只でさえ大切な時期なのに、安倍首相や浜田氏の活躍を台無しする可能性があります。
しかし、私が以前から90~95円を波動の分析から予測したようにこれは実は
自然の流れなのです。時代の流れを追うように演じるのが政治家と言いましたが、
本当にドンピシャリで政権を握ったのは、彼らの幸運です。その為の
浮かれですが、まあほっといても、為替は自然に動きます。

ただ問題なのは、この円安は自然の経過であり当然であると理路整然と反論できる
政府関係者がいない事である。言葉の表現に問題のある麻生さんでは、
日本は又誤解されるのがおちである。

一方ポンド通貨の垂れ流しを行ってきた英国は、今後も垂れ流す必要が有るので
日本を支持するのです。何も好意で発言しているのではないのです。
チャートからから分かるように、ドイツ、英国、S&Pは殆ど同じ波動を
描いています。日本の波動とは全く異なります。これは通貨垂れ流しの
結果であり、逆に日本は通貨を絞ってきたのです。

諸外国は1929年の世界恐慌、戦前の高橋是清の政策、1990年からの日本の
現状を分析して、日本の二の舞を踏まないようにと金融緩和をしているのです。
これを全く理解できない日銀や白川総裁は戦犯ものです。
戦犯にされることを嫌がり総裁は早々と逃げましたが。

韓国や中国、独は日本を非難していますが、これも自国の利益の為であり、又
一部悪意も感じられます。自ら通貨安で儲けているのを邪魔されたく
ないのでしょう。全く下らん連中です。

2020年からの本格景気回復の時代になれば、日独が世界の本当の工場になる
でしょうから、独は日本を牽制したいのです。
2020年からの真のライバルは独と知るべしです。

中韓は日本におんぶ抱っこされているのにもかかわらず、日本を潰したい意図が
丸見えです。残念ながら2020年までは彼らの口を防ぐことは出来ませんが
2020年からは、自然と黙るようになるでしょう。日本国債の危機後
の円安は、やむを得ない状況と世界は認識するので、
その後は彼らの出番は限られます。

しかし日本のみが通貨高を受け入れて、世界の発展に尽してきたのにもかかわらず、
世界から非難されるのは、ひとえに日本人のお人よしによるものです。

世界の通貨垂れ流しに追随することなく、一人円高を受け入れ、韓国や中国、又は世界中に
お金と技術と工場と好意をつぎ込んできて、日本の産業の空洞化を我慢してきたのに、
何故非難されなくてはいけないのです。お前はアホだと非難されるのは分かりますが。

これは、日本人の自虐的性格とお人よしと、我慢できるところまで我慢する性格が世界に
誤解を与えるのです。つまりマゾヒストな性格と思われていることが問題なのです。

恩人を叩くのは、叩かれても我慢するマゾヒストと思われていることが問題なのです。
これも結果として日本の国債危機後にやってくる円安が日本を救う事になるのは皮肉ですが。

この一時的な円安は、前回の小泉首相の時の景気回復と基本的には同じです。
あの時の円安は1995~2007年までの、12年間の本格的な円安戻りに、更に
2003年からの日米同時の金融緩和で回復した時ですが、基本的には
先進国の不景気の大きな波動の中での出来事でしたので、当然
一時的な景気回復・雇用なき回復であり、今回も同じです。

不景気の波動は、日本は1990年から、他の先進国は2000年から入っていますので
基本的に先進諸国はまだ不景気のさ中です。今回の資産ミニバブル=雇用なき景気回復は
株崩壊で傷んだ、金融機関や支配層の癒しの為の期間です。彼らの一部が十分
癒されたら本格的な好景気がやってきます。これが私の予想する
2019年であり2020年なのです。

これは基本的には庶民の雇用には大きく影響はしません。回復しても本格的なものではなく
賃金も基本的には上がりません。あくまでも不景気のさ中のつかの間の夢です。

それでも株は上がりますから、それを逃がす手は有りません。金利支払いを心配するのも
良いですが、このつかの間の株高で、手持ち資金を増やすのも大切です。
不景気のカンフルとして日銀が金融機関にお金を流すのですから
これを見逃す手は有りません。積極的に参加すべきですが、
パーティが完全に終わる前に逃げなくてはいけません。

金融緩和の間は基本的に株は上昇します。緩和中止後に調整暴落し、その後は一部の
株のみが上昇しますので、要注意です。出来たら株は金融緩和までが良いでしょう。
逃げ遅れたら悲惨です。株は2014年1月までです。

基本的に2000年からは商品の時代ですので、商品が主役ですが、一時的な株の
上昇時は利用すべきです。商品はそろそろ底が見えてきます、原油は既に上昇波動と
思われますが、貴金属はまだ調整中と思われます。従って2014年3月まで金融緩和
が続くなら、それまでには株から貴金属に徐々に移行するのが良いでしょう。

株の最後の大崩壊が起こればその後半年ほどは貴金属は最後の暴騰に向かうと思われます。
その半年が貴金属の最後の勝負所です。株も貴金属も最後は大崩壊します。
底は2017~2018年になると予想されます。

株暴落後の底で株を買えば、底からの反動による上昇で、又株は一時的に儲けられますが、
要注意です。反動で上がる株と上がらない株が有りますから、前回の2009年から
反動で一時的に上がった株を参考にするとよいと思います。

2020年までは円高が予想されますので、原料を主に輸入に頼っている産業は当分は
問題ないと思います。ただそろそろ商品の暴騰が起こりますのでその時には、
一時的に彼らも苦しいでしょう。輸出に頼る企業の最後の
サバイバルゲームが2015年から始まります。

2020年からは国債の危機、円安、インフレ、企業の倒産、金融機関の倒産等が
始まります。1500兆円の借金を払うための苦しみです。基本的には
庶民にとって良いことは少ないですが、お金は何処かに必ず有りますから
その匂いを嗅いで手に入れるのが、生き残りには大切です。

この様な巨大な波は、庶民の責任では有りませんが、しかし逃げる事も出来ないのです。
従って我々にできることは、予想できるなら対策を立てることのみです。
バブルの形成と崩壊が最も知るべき大切な波動です。

チャートを見れば、好況期と不景気は綺麗にサイクルを描いています。まずバブルの
歴史から学ぶべきです。そして参加することなしには、サバイバルも難しいでしょう。
波乗りには落ちるリスクもありますから、勇気が必要です。












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