歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学

フラクタルと歴史経済波動学で予測
 未来の世界と経済と医療の行方
貴方はいくつの真実を見つけられるか!

ラビ・バトラ氏の三つの誤りとPROUTと共産主義と資本主義崩壊

2014年03月28日 21時06分50秒 | 戦争

1.資本主義崩壊の時期に関する間違い

  ㋑ 資本主義崩壊の時期の間違い。

    今回のサイクルの崩壊で資本主義が崩壊しないことは今まで見て来ました。
    崩壊は次回のサイクルです。最後のサイクルの上昇波動は2018年~
    2029年。崩壊の下降波動は、2029年~2046年まで。合計、28年
    ≒約30年となります。つまり、完成は2046年ですから、
    この時がソ連崩壊の1990年に相当するわけである。

    前回のDJIAのSupercycle(Ⅲ)(Ⅳ)は各々、1921年~1929年と
    1929年~1948年で、合計27年で似たようなものです。
    
    それで第二次大戦が誘発されたのですから、不景気とは怖いものなのです。
    歴史的には、必ず不景気の時には戦争や革命・内乱等が起こっています。
    今回は、Supercycle(Ⅴ)で、さらにGrandsupercycle(Ⅴ)の崩壊
    ですから、前回の第二次大戦よりも桁が一つ上になります。

    英米仏型先進資本主義国の崩壊であり、西洋の終わりの始まりであり、
    さらに彼らの武人時代への移行であり、世界は大混乱と云うことです。
    つまり、第二次大戦以上の混乱ということです。

  ㋺ 各国における資本主義の位相=段階は非常に異なる事を見落としている

    先進資本主義国の発展段階も異なることは見てきました。寿命が270年
    ですから、当然初期、成長期、成熟期となり滅びるのです。

    ある一定程度の民族的・文化的地域がまとまり、国家となり、さらに
    富者の時代となった国家が、近代資本主義国家となったのです。

    英国は1485年から270年後であり,丁度産業革命が勃興した時です。
    米は、その英国から独立した時=1776年がその開始の時期です。

    日独伊はそれぞれ、1868年、1871年、1870年となります。つまり、
    持たざる国とは、100年前後遅れて近代資本主義国になった
    わけですから、持たない=植民地がなくて、発展段階が
    遅れているのは当然だったのです。

    その英米仏型資本主義が老化をきたし、代わりに日独が資本主義国の
    両雄になったのは、必然なのです。老化とは、マルクスの忌み嫌う
    金融帝国主義の事を云います。産業では設けることが出来なくて、
    グローバリゼイションにて、他国の株式市場に手を突っ込み
    濡れ手に粟の状態なのが、今の日本での米国の状況です。

    マルクスの言わせれば、また波動論や自然の現象から、これは必然
    と思われますから、今から日本人の皆さんも、ジョージソロスや
    ジムロジャースやオハマの賢人のような金融帝国主義の
    申し子となる人が出てくるのです。

  ㋩ 資本主義≒自由と民主主義こそは、多くの民衆が政治に関与出来る、
    歴史的な理想的な制度である事を見落としている


    歴史的に、富者の時代こそが、民衆の参加が政治を動かすもっとも民主的
    な自由主義的な制度の時代です。その他の時代は基本的に民衆は
    己の本分を自覚させられて縛られるのが、その生き方です。

    つまり、資本主義の末期で、庶民の要求に答えきれない、老化した
    ≒過熟したシステムである、金融帝国主義を非難するのは分かりますが、
    発展成熟段階の資本主義国=日独の制度を非難するのは、
    天に唾するようなものです。

    選挙と民主主義と自由な発言ができるところは、他の制度にないもの
    で、庶民には素晴らしいものです。共産主義の実態や絶対王政の時代
    =君主の時代(イランやサウジアラビア、江戸時代等)の庶民の
    息苦しさ=身分制度の縛りに比したら天国みたいなものです。
    

2.次に来る、武人の時代の誤解。

  ㋑ 従って、その近代資本主義が老化して、やがて滅びゆく運命は
    単にシステムの寿命にによるものであり、その崩壊を予言して
    次の武人の時代に希望を見出している、バトラしの思想は
    根本的に間違っているのです


    彼が崩壊を予言したソ連は武人の時代であることは彼も承知であり、
    又資本主義の次は、武人の時代であることは分かっているバトラ氏
    が、その時代の本質を知りながら、次代に希望を見出すのは、
    基本的に自己矛盾であり、書生じみた理想主義そのものです。
    又は形を変えた、共産主義思想ともいえます。
    
    A,次回は武力による支配がテーゼの時代です=戦国時代又は本物の
         軍国主義の時代です。

      日本の戦国時代や元帝国の支配の時代、ソ連や中国や北朝鮮や
      キューバ等を見るまでもなく、その武人の独裁政治は彼の矛盾や
      理想を吹き飛ばすのに十分な歴史的証拠です。

    B,虐殺が頻繁に起こる時代です。

      云うまでもなく、歴史はその時代は虐殺が普通であることを
      示したいます。言えば本物の軍国主義の時代ですから
      当然といえば、当然です。どこに理想があるのです?
      PROUTなどと、共産主義の焼き増しのような
      理想など既に歴史は否定しています。
 
    C,いつでも下克上がありうるし、支配者は常に油断が出来ない時代です。

      時代は武力がテーゼですから、支配階級も寝首をかかれる恐怖があり
      それが、政治や対外侵略のベースにある、戦国時代なのです。
      何処に平和や繁栄や自由や民主主義等の概念があるのです?

  ㋩ PROUT のまやかし
   
    A,PROUTは形を変えた共産主義である。具体的には書きませんが、
     以前に読んだPROUTの考えを見れば、それが単なる理想論である
     事がわかります。このような時代にしたいと云うことと、実際の
     時代が全然異なるのは、1917年のロシア革命が示しています。

     PROUTという言葉のみで、地上の楽園が出来るかのように期待する
     バトラ氏の考えは、北朝鮮が地上の楽園と騙された人たちの
     末路を思い出させます。死ぬ直前のエンドルフィンによる
     快楽と似たようなものです。

     そのような、理想論は百害あって一利なしです。

    B,人間性の誤解が背景にある。

     人類の歴史を見れば、または己の生活を見れば分かるように、生活とは
     快楽のみでなく、多くの苦しみや努力を要するものです。

     喜怒哀楽。暴力、セックス、嫉妬、殺人、妬み、恐喝、ゆすり,たかり
     ・・このように何でもあるのが、人間社会です。

     だから法があり、警察があり、軍隊があるのです。資本主義の崩壊後の
     武人の時代とは、特にこの中の暴力や殺人などが支配の原理となる
     時代の事であることは、歴史が示していますし、最近では
     共産主義がその本性を完璧に演じています。

    C,動物としての人間の限界。人間のDNAは発展途上である。

     ホモサピエンスとなって、高々10万年しかならない人類は、動物の
     歴史から言えば、本当に若い種です。まだまだ発展段階と
     考えるべきであり、今後どのような種や遺伝子が
     生き残るかは我々には予測の困難な問題です。

     歴史では、より利口で、暴力的で,狡賢いDNAがたくさん生き残って
     いることを示しています。優しさだけで、のろまで、知恵がなく、
     反論も反抗も復讐も出来ない、勇気のない種は滅びています。

     目には目、歯には歯の種のみが生き残っているのです。このように
     人類の動物としての側面から見たDNAの生き残り競争は
     そのような書生じみた理想論は吹き飛ばしてくれます。

     より利口で、より速く、より強く、より優しく、より未来が見えるものが
     生き残るのです。卵子はそのようなDNAの侵入を待っているのです。

     PROUTなどは、受精しても流れるのが運命でしょう。女性の卵子の
     厳しさは、3億の精子がその都度、戦ってその栄光を得ている
     ことからも分かります。負け犬は,卵子には嫌われます。

  ➁ マルクスと同様の誤解をしている。
   
    A,共産主義の崩壊と資本主義の崩壊を見通せた、分析は素晴らしい

     これの共産主義の崩壊を予測したことは素晴らしい成果と思いますが、
     その後の、資本主義の崩壊の時期を読み誤ったことが、その
     成果に傷をつけています。玉に疵程度ですが。

    B,時代は常に進歩するという間違い

     お爺さんが死んで、その跡継ぎをする孫が、人格的に素晴らしいとは
     限らないのです。むしろ3代でその資産を食いつぶすのが落ちです。
     資本主義の次の、武人の時代の到来を読みながら、その時代で
     理想のPROUTが達成できるという過ちは、人間性の誤解と
     同じ過ちから来ています。

    C,理想主義がその根底にあり、現実が見えていない

     基本的にその常に進歩するという、期待と思想が判断の誤りを
     もたらすと思われます。進歩の次は、停滞と崩壊なのです。
     
     そして次の時代は、必ずしも繁栄ではなく,後退もあることは、
     ローマの繁栄から、その後の長い停滞と暗黒の時代が在った
     ことを忘れています。まさにその忘れられた時こそが
     今後の時代の特徴を表すのです。

     近代資本主義こそ繁栄の象徴であり、その後は崩壊と暗黒の時代なのです。
     マルクスの過ちを、バトラ氏は繰り返しているのです。


3.瞑想に頼りすぎる危険

    A,経済学者なら、その瞑想から得た神の啓示とやらを、論理化して
     説明すべきである
。また、データを駆使した問題点の提示が少ない。

     今までの本を読んだ限りは、瞑想の結果のみが書いてあり、
     ただ信じろ式の書き方では、共産党の教条とほぼ同じです。

     科学者なら、そのデータと分析の過程も提示すべきです。間違って
     いるかどうかは、その後の後輩や同胞が分析します。
     これが科学的態度というものです。

    B,1960年台の日本の経済状況を理想化する問題点

     光明は極東の日本からと云う、バトラ氏の見解には私も賛成しますが、
     しかし、これはPROUTが日本で達成できると云うこととは
     異なります。私の意味するところは、

     第三次大戦で崩壊し、さらに先進資本主義国・英米仏等の国が同時に
     武人の国家となり、内戦と虐殺と、武力による支配の国になった
     後も、日独のように自由と民主主義をテーゼにする国家が
     地球には残っているという、かすかな希望の事なのです。

     その希望さえも,2138年の日本の資本主義の崩壊と独伊の崩壊の
     後は、世界戦国時代≒世界軍国主義の時代が待っているのです。
     まさに優秀なDNAは誰が持っているのか?を探す壮大な
     遺伝子戦争が待っているのです。≒世界戦国時代。

     これは今の文明の崩壊または変革を齎す、生き残り戦争といえます。

    C,瞑想自体の問題点
  
      神がバトラ氏に降りてきて啓示することはあり得ません。
      あくまでも、瞑想は己の内面への探求なのです。

      己の脳が織りなす知恵の探索旅行なのです。人生の経験とデータと
      それを分析して、将来を見通す知恵の再発見なのです。

      それを神の啓示と表現しても構いませんが、しかしあくまでも
      己の脳の仕事であることを認識して、そのように表現すべきです。

      本当に神が啓示していると誤解するのは、これは科学者としては
      受け入れられません。

      神の啓示では、ロケットも作れないし、ましてやそれを動かして
      月まで飛ばすことなどは、全くできません。夢のまた夢です。

      最後は科学的検証が大切なのです。だから小保方さんも見破られるのです。
      これが厳しい科学的検証というものです。

      検証の出来ないものは、科学では、クズ扱いです。ご用心。     


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする