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崩壊し新生するアメリカー原田武夫
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● USAに関しては、いろいろな予測が巷に溢れています。上記のように一見まともに見える
考えも、突き詰めれば、何を言っているのかは良く分かりません、あまりにも
一般的な漠然とした主張に見えます。ピケティの様に、
より数量的なapproachが必要です
● 長い歴史的観点から見れば、永遠に繁栄している帝国はあり得ませんし、栄枯盛衰は歴史の
鉄則です。問題はその興亡にサイクルという法則があるのか?’という事でしょう。
東西の巨大な法則を発見したのが、村山節氏の1600年サイクル(1620年)説です。
● その半分が810年です。その中に3つの体制が含まれることを見つけたのが、私の270年説です。
マルクスが唱えたように、一つの政治体制の土台は正にその経済の土台があるのです。
その経済は明らかなサイクルを持っている事は、過去のデータから読み取れます。
● 270年の中には、90年サイクル、60年サイクル、30年サイクル等があります。小さなサイクルも
ありますが、戦争と不景気などの関連、または2000年から始まった西欧の不景気の
終わりなどを予想するのには、30年サイクルが最も基本的なサイクルです。
● 更に金利のサイクルを予想するのには、60年前後のコンドラチェフサイクルが有効です。
更に巨大な歴史の出来事、例えば大恐慌や第二次大戦等の崩落は90年サイクルが
良い指標となります。その90年サイクルの大崩壊でも、日本は戦後の
経済成長で、崩壊から立ち直っています。独も同様です。
● しかし、このような大きな断層は、その前後で歴史の環境を変えるほどの変化が見られます。
従ってどのサイクルの崩壊が差し迫っているかが読めないと、上記の原田氏の
崩壊と再生も、その大きさが予測できないうえに、漠然としています。
● つまり、歴史を見れば繁栄のあとには崩壊であり、崩壊のあとには更に繁栄が待っているのです。
云えば、万事塞翁が馬”なのです。したがってそのサイクルを具体的に予想することが
正確な未来予測には大切なのです。一般論では漠然としています。
● 30年サイクルの中にも、4~5年サイクルや10年サイクル等のような小さなサイクルもあります。
逆に一体制の崩壊は、90x3≒270年のサイクルとなります。体制の変換ですから、当然
革命などの流血が見られます。それがフランス革命であり、明治維新なのです。
USAなら、独立戦争と言う事になります。
● また270x3≒810年サイクルは、1620年サイクル=東西の文明移行期の半分ですから、つまり
東又は西の繁栄の時期です。一方の繁栄は、反対の文明の衰退期と言う事になります。
つまり今回の東西の文明に照らし合わせれば、2000年前後から始まる東西移行期は
今後810年間の西欧の衰退と、東≒アジアの繁栄を意味するのです。
● それが日本や中国の台頭に見られるのです。言えばUSAを含めた西欧の黄昏の始まりです。
しかしその黄昏時が確定するのには、270年の体制変換が劇的で分かりやすいでしょう。
● つまり、今は近代資本主義の崩壊=英米仏型の崩壊が迫っているのです。その前には
小さなサイクルの上下がありますから、その意味では小さな崩壊と再生は
見られるでしょう。その小さなサイクルの崩壊と再生に一致するのが、
原田氏の主張と思われます。
● 270年サイクルと30年サイクルから、英米型は2046年前後、仏型は2059年前後の
近代資本主義の崩壊が予想できます。日独は残り120年余の資本主義の
発展が見られます。日独の崩壊は22世紀と言う事です。
● 30年サイクルでは、USAの2000年から始まっている不景気の波の中に於ける、最後の崩壊波
≒2017年末?とその後の再生≒2020年前後からの再生による好景気は予測できます。
● 問題なのは、その後にやってくる270年サイクルの超崩壊≒革命です。その崩壊は
西欧810年の大繁栄の終わりであり、つまりアジアの810年の大繁栄の
開始でもあるので、巨大な断層が予想できます。
● その巨大な崩壊後は、当分USAの再生はあり得ないのです。勿論普通に再生はあり得ますが、
二度と世界帝国としての再生はないという事です。国民は食っていけますが、
帝国としての再生はもはやないという事です。日本にも劣るレベルでの
再生はあり得るとは思いますが。それは普通再生とは言いません。
● ロシアがもはやソ連のような帝国になれないと同じで、またローマ帝国が、崩壊後のイタリア
ではそれなりに繁栄はしていますが、もはや帝国の力がないことは誰でも分かるように、
USAの帝国としての=ローマ帝国のような再生と繁栄はあり得ないのです。
● あとは徐々に衰退が待ち受けているのです。勿論最後の打ち上げ花火は見られます。
その時にUSAは再生したと誤解されることは十分ありえます。その最後の打ち上げ
花火とは、2020年から2029年前後までの最後の株式市場の暴騰の事です。
● そして2030年から始まった大崩落は、2046年前後で終わるのです。つまり第二次大戦から
100年前後で、かの帝国の寿命は尽きるのです。あとは新しい時代の主人公を
決めるための、巨大な内戦が待っているでしょう。南北戦争の何倍もの
大きさの内戦が待ち受けているでしょう。
● やがて中暴落が今年中に起こり、大暴落は2017年に起こり、30年サイクルの不景気好景気の
サイクル≒再生は2020年から始まるでしょう。1982年から2000年までに永遠の好景気を
夢見たオイホリー時期の様に、2029年まで最後の暴騰が見られるのです。
● しかしそれは本質的な再生ではなく、姥桜みたいなものです。先が知れているのです。
ミイラ取りがミイラになりつつあるのが原田氏と言う事でしょうか。
彼らの意見を聞いているうちに、彼らの最後の悪あがきを、
再生への希望と見たのでしょう。