のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

北大 7

2009-08-28 | 小説 忍路(おしょろ)
 主屋に続く広い通りは左手に大きな木が巨人の世界を思わせるスペースで並木を作っており、右手には色調豊かな淡い色合いの木造建築が並んでいて夜の雪によく合っていた。  大時計を間近に見上げ、やがて右に折れ、左手に主屋をかわしながら雪の残ったほとんど人の歩いていない白い地面に足を踏み込んでいった。当り前の所を歩いても面白くない。その時そう思ったのだ。  主屋の側面が尽きるころ、雪の地面が一段低くなって . . . 本文を読む
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