のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

北大 10

2009-08-31 | 小説 忍路(おしょろ)
私は雪に埋もれた堆肥の山の頂上で身動きが出来なくなり、情けない恰好でオロオロと考えあぐねていた。  やがて窮して私は前方の道のない雪の上に飛び降りるしかないと思われた。しかしその雪の下には何があるか分からない。肥溜めでもあれば私は最悪の状態に陥るだろう。足場の定まらない腐った豆腐のような頂に立たされて、見まわす周囲の白い雪の無表情な静まりが、そのどこに足を踏み入れても私をさらに窮地に陥れる罠 . . . 本文を読む
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