のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

北大 6

2009-08-27 | 小説 忍路(おしょろ)
 夕刻に見る北大はとても大きなもののように思われた。常識にあるスケールを超えた空間が雪にまみれて静まっている。門をはいるとそんな光景が私を驚かせた。  大きな常緑樹が、心をはみ出すような広い空間を取って何本も立ち並んでいる様は、童話に出てくるような大男の世界を連想させて、そこからすでに私の感覚はずれ始めていたらしい。  あるいは大きな建物が実に贅沢な敷地の上に建ち並び、それが私の心の間合いを引き . . . 本文を読む
コメント