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超簡単な縄文土器料理の作り方・・・長者ヶ原遺跡で縄文体験会

2023年08月29日 07時32分11秒 | 縄文
縄文鍋は調味料なしで、素材のうまみを引き出す!
なにより最初に土器に水を満たしておくのが私流。使用時は20年ほど前につくった5,000年前の多摩丘陵の遺跡から出土した勝坂式土器の複製。
 
①コーヒーのペーパードリップと同じ理由で、土器に水を満たして10分ほど吸水させておく。
②その間に焚火をおこし、吸水した土器の三分目くらいまで水をいれて干しシイタケとジャコで出汁をとっておく
土器を熾火で囲こむ前の状態。炭上になった薪を土器に寄せていく。
 
③土器に水と具材をいて、周りを熾火で囲んで20分もすれば沸騰するので弱火に
④10分ほどコトコト煮込んで完成!不安定な土器なので100均で買った植木鉢スタンドで転倒防止。次回は耐火煉瓦の上に乗せようとおもう。
わたしは民俗例から具材は保存の意味から乾物も多用していたと考えているが、乾物はいい出汁がでるメリットがあり、薄味なのに濃厚な味わいとお代わりする人もいて、これは縄文土器料理歴20年の研究成果w
今回は箸休めに干物のホタルイカ・エビ・アンコウの肝を軽く炙ったら、こちらも好評。購入先は伝兵衛水産!
 
ちなみに10人前の縄文料理で総額5,000円ほどの経費。使用燃料は用意した野菜コンテナ一杯分の薪が半分ちかく余った。製作時間は焚火開始から1時間弱。
 
ある縄文イベントでコーディネーターを頼まれて、本物志向でなくても、子供に貫頭衣を着せて豚汁を食わせ、誰でもできるマイキリ式発火法をさせれば充分では?と言われたことがある。なんどでも書くが、原始技術研究家の関根秀樹先生の研究によるとマイキリ式発火法は200年ほど前に発明されたらしいので、縄文遺跡の体験会には相応しくない。
 
わたしは内実のないことはしたくないので、子供だましの縄文イベントなら出る幕はないので降りますと言ったら慰留されてコトなきを得たが、子供相手だからと疑似体験でお茶を濁しては学びにならないと思う。
 
子供だからこそ誠実に本物を体験させたいのですわ。たとえ不評だったり失敗しても成果として評価して次に繋げればいい。
 
それにしても縄文とは名ばかりの縄文イベントに呼ばれると居場所がなくて困る。孤独だw
 
 
 


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