ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ガソリン爆騰の裏事情

2006-04-03 | 経済・政治・社会
今日は外出の予定が続き、東オークランド内の狭い範囲とはいえ、あちこち移動。午前中、BPのスタンドの前を通りかかると、
「ぬぁにぃ?リッター1.627ドルぅ?」
為替変動が激しい昨今ですが、ざっくり122円くらいでしょうか?
「なに?なに?なーに?この上がり方ぁ@@」

昨日まで1.569ドルだったので一気に5.8セント、
4%の値上げ~
@@ 
先週だって値上げしてるんですよ~。鮮魚じゃあるまいし!
日本のセールの「998円」じゃないですが、今までガソリン代の最後は「9」で終わるのがお約束でした。それが今回は見慣れない「7」

これって4月から一種の環境税として導入された炭素税がリッター当たり0.008ドル、つまり0.8セントなのでそれを、ポンと上乗せしたうえに、最近のNZドル安分として、その6倍以上の5セントをポーンと乗っけてるというわけです。

「たった0.8セントの炭素税導入でどれだけもめたことか!それが為替だけであっさり5セントぉ?オイルメジャーが為替の先物予約をしてないとでも?スポットレート(直物為替レートのこと。実際の為替相場)をまんま顧客転化だなんて、
ざけんじゃないわよ~<<< 
どこの経済先進国でこんなことがまかり通るわけ?しかも、いつも各社一斉。独禁法違反もいいとこじゃない!」

「こんなことしてたら、景気がちょっとぐらい鈍化しても、インフレ率なんてカンタ~ンに上がっちゃうじゃないの!これじゃ、スタグフレーションまっしぐらじゃなーい!」
(スタグフレーションについてはコチラへ)

と怒っているうちに、モービルのスタンドの前を通りかかったら、
1.569ドルのまま (この時点で12時59分)
迷わず入って、
「満タン!」
(本当はセルフなので何も言わず、自分たちで入れるんですが^^)
しかし、夕方にはモービルも値上げして1.627ドルになっていました。なんてこったぁ=3

この水準、この国では史上最高値だそうで、もう私たちは、オイルショックを超えてるわけです。
(←月曜日にご注意!NZのガソリン代はよく週明けに上がります)

この「超」がつく自動車社会、お粗末でもあればいい方の貧弱な公共交通機関、いったいこの先どーなるんでしょうね?

これだけでも口あんぐりだったのに、夜になってもっとあんぐり`□´
「ニュージーランド・ヘラルド」(インターネット版)によると、
「BP、ガソリン代の大幅値上げを撤回」
絶句・・・(パタッ)

BPは“競合圧力”にさらされて、夕方には価格を引き下げ、炭素税分のみを上乗せした1.577ドルにしたんだそうです。
「なんなの?この上げたり下げたり。“競合圧力”?
(再び)ざけんじゃないわよ~<<< 
消費者をバカにするなぁぁぁ~
`0´#」
今日、BPで1.627ドルで入れた人は「入れ損」ってことですか?
ホントにふざけた話。

一方のモービル、私たちが入れた1.569ドルは炭素税分が加味されていません。新税そのものは4月1日から導入されているので、自分たちで吸収しちゃったんでしょうか?(週末は価格変更がありませんので、週末分はどこのメジャーも吸収したはず)
これもエラいんだか、アバウトなんだかTT?

本当にガソリン代の内訳ってなんなんでしょう?
AAも政府ももっとしっかり見て!これで、
「インフレ⇒高金利⇒中央銀行のせい」
じゃ、あまりにドクター・ボラードが気の毒ってもんです。
(ドクターについてはコチラの連載をどーぞ)

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