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ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

NZの最も暗い日

2011-02-22 | 経済・政治・社会
南島クライストチャーチでまた大地震が起きてしまいました。
去年の9月からたった5ヵ月しか経っていないというのに!
現地の方々に心よりお見舞い申し上げます。


今回の被害は、死者ゼロで「奇跡」と言われた前回とは比べられないものになってしまい、すでに65人の死亡が確認されています。残念ながら数字が三桁になるのは時間の問題でしょう。

地震の規模で見ると前回よりも小さかったものの、震源が地下5kmと非常に浅かった上、震源地が市のほぼ中心部ということもあって、被害か拡大してしまいました。
 
(今回はM6.3。前回は7.1)


前回の地震に耐えた建物が次々と崩壊し、チャーチの象徴、大聖堂も。

前回は無傷の姿で市民を勇気付けただけに、この有様には絶句。


火災の発生や水道管破裂による冠水、液状化現象で道路も寸断され、



NZに住む身としても、地震国の日本人としても他人事ではありません。



政府の初動は早く、地震後4時間半で首相が現地に飛んでいましたが、
 
なにせ小国の地方都市なので救援資源が足りない模様。


この国では消防隊員も救急隊員もほとんどがボランティアです(制服を着ているので見分けがつきませんが)。軍も出動していますが、人的資源でも救援技術でもかなり限界がありそうです。

今日中にオーストラリアから専門の救急部隊が到着するそうですが、かなり他都市や外国頼みになるようです。(日本も支援を申し入れています)


富山から来ていた語学学校の学生さん23人も被災されたそうですね。
こちらのテレビでも報じていました。全員の無事を心からお祈りします。


友人や読者の方からお見舞いのメールをいただきました。
ありがとうございます。
 これからお返事させていただきますね。

オークランドはさすがに距離があるので家族全員無事ですが、今日は地震を知ってからずっとテレビの前に釘付けです。明日にも献血に行こうと思っています。(絶対的に輸血の血液が足りないそう)


首相はすでに
“NZ’s darkest day”(NZの最も暗い日)
と言っており、ちょうど70年前に286人の犠牲者を出したネイピア地震以上の被害を見込んでいるようです。


今はただただ少しでも犠牲者と被害が少ないことを祈るばかりです