どうしたら、アイコンタクトをしながら脚側行進ができるんだろう。
一年以上前から、明確にo-mamaと蒼太の訓練の課題になっていた。
と言うのは、ある程度のことができるようになり、
訓練競技会でもある程度の成績が出るようになってきたときに、
何か足りない、何か確実な信頼が無いとこで、
競技中でも「やってくれるんだろうか?」と不安になる瞬間がフトあるのだ。
この気持ちは欧介にも持っている不安と同じなのだ。
まだ、欧介が3歳くらいの時に、
信頼関係もない、意思の疎通もない、何もかもができないと思う時に、
欧介だからできないのかも?って、思った時があった。
「私も、他のもっと性能のいい犬を持ったらできるはず」
そう思ったときに、ある訓練士さんに2頭目って、話をしたら、
「そう思っている間は、欧介以上の犬は作れない」
「訓練と言うのは、決して2頭目は
1頭目を作れたところまでしか作れないものだ。
そこから先は、やはり犬との関係を深める試行錯誤が待っている。」
そう言われたことがあった。
現在、蒼太との信頼性の度合いが、まさに欧介のそれと同じレベルなのだ。
欧介にはあるアイコンタクトさえも、蒼太には無く、
きっと、蒼太とのアイコンタクトを作る作業が、
「お互いの信頼を高める結果となるはずだ」と思っていました。
欧介に、「8の字股くぐり」を教えていたときに、
2.3回くぐると欧介は自分から終わりを決めて、
おやつをもらうために、停座をしてしまう。
もう9歳なので、まじめに教えるのもなんだし・・・諦めていた。
蒼太は、あっという間に覚えてしまいエンドレスにやり続けることができる。
犬種の違いかな?なんて勝手に思っていた。
そんな時、欧介のアジ練を再会したことがきっかけで
タッチを跳ぶ欧介に、「タッチを教えましょう!!」って言ってくれたS先生。
何だか、諦めていた自分が恥ずかしく思えて、
訓練も諦めずにやってみようという気持ちになりました。
「8の字」を勝手に止めてしまう欧介に対して、
その都度、促すようにして続けさせていたのですが、
ある日から、首根っこ掴んで、無理やり8の字をくぐらせて、
勝手に止めてはいけないと何度か強制をしてみました。
仕方なさそうにやる欧介。
決して楽しそうじゃなかったけど、やらなければいけないということは
理解できた様子でした。
できるたびに褒めていると、今では楽しそうにやってくれるようになりました。
このことがきっかけで、
蒼太に対して、よく「犬に遠慮している」とか、「譲ってる」とか
言われていた意味というか感覚がわかったような気がしました。
「やらせる」という意味、方法をo-mamaが理解できたんだと思います。
アイコンタクトをして欲しいがために、「こっちを見て」という気持ちを、
「見なさい!!」と、強い気持ちで蒼太に接してみたりしました。
でも、そうじゃなかったんです。
やはり、見ていないと駄目だと蒼太に思わせないといけないんですね。
O先生には、「ほら、見てないから失敗しちゃったでしょ!」って感じで、
不意打ちを食らった蒼太に、
o-mamaは、余裕で対応するように、よく言われていました。
でも、その余裕がo-mamaには無くて、蒼太がよそ見をしてても、
脚側を続けてしまったり、放置してしまったりと
タイミングが上手く掴めませんでした。
自分でもタイミングが悪くて、チョークを使い過ぎて、
蒼太のやる気を削いでしまうのではないかと、心配になったりして。。。
中途半端なチョークを多用したりしていました。
何かを教える場合、チョークや叱るタイミングは、偶然に起こるものじゃなく、
偶然を装った必然として、こちらがおぜん立てができて、
はじめて余裕な態度で「ほらっ!間違ってるよ!」って、
絶妙のタイミングで、わからせることができるのですね。
その余裕こそが、
「犬に譲らない、遠慮しない」態度を示す結果となるのでしょう。
このことがきっかけで、蒼太の顔が上を向き、
アイコンタクトが最初から可能となってきました。
なんだか、希望がでてきました。
抜けられそうで抜けられないトンネルですが、
近い将来、いつか抜けられそうな気がしてきました。
「Atelier sucre sale」に「葉っぱ模様のポシェット」を
UPしました。のぞいてみてね。
‘訓練と言うのは、決して2頭目は
1頭目を作れたところまでしか作れないものだ’
訓練だけではないと思う、アジもそうだよね、
BCなら、走るはずって犬を変える人もいるよ。
それだけじゃ、ないはずなのに。
それにしても、素敵な訓練士さんに出会ってて、羨ましい。
的確なアドバイスだよね、それを自分の物に
できるO-mamaも素敵。
そんな飼い主と一緒に暮らせる、ワンコは
ほんと幸せだね
アジリティーの部分では、
o-mamaもBCならできるはずって思ってた一人なので、
今更ながらそれだけじゃなかったって、痛感していますよ。
o-家のワンたちは本当に訓練士さんには恵まれてます。
経験と実績を兼ね備えたプロの方の言葉は、
ワン達との絆を築く支えとなりますよね。
欧介も蒼太もその言葉に応えることができる犬だから、
皆さん色々と指導してくださるんだと思います。
そんなワンコを持つことができたということが、o-mamaにとっては
飼い主冥利につきますね♪