旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

萬福寺

2017年10月28日 | 旅 歴史
 京都府宇治市五ヶ庄三番割に萬福寺があります。
 黄檗山萬福寺はJR黄檗駅の東にあります。日本三禅宗の一つ黄檗宗の大本山で、開山はいんげん豆でよく知られる中国、明の高僧・隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師です。黄檗宗は日本の仏教各派の中では最も遅く開宗した会派です。
 隠元禅師は中国の高僧で、承応3年(1654)招聘され、30名の弟子とともに63歳で来日しました。後水尾法皇や徳川家綱の尊崇を得て、寛文元年(1661)幕府から9万坪もの広大な寺地を与えられ、中国の明朝様式を取り入れた伽藍を造営しました。
 中国風の仏像、天王殿に座す太鼓腹の布袋さん、斎堂前の開版、卍くずしの勾欄など、至るところに異国っぽさが感じられます。創建以来、一度の火災にも遭わなかったため、伽藍の配置は、その後の変遷にも変わることなく、創建当初の姿をそのまま伝える日本唯一の遺構です。
 伽藍は西を正面とし、左右相称に整然と配置されています。総門をくぐると右手に放生池、その先に三門があり、三門の正面には天王殿、その奥に大雄宝殿、さらに奥に法堂が西から東へ一直線に並んでいます。そして諸堂の間は回廊で結ばれています。
 天王殿と大雄宝殿の間をロの字状に結ぶ回廊に沿って右側(南側)には鐘楼、伽藍堂、斎堂があり、左側(北側)には対称的な位置に鼓楼、祖師堂、禅堂が建てられています。主要な建物23棟、回廊、額などが国の重要文化財に指定されています。

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