京都府京都市南区九条町に東寺(教王護国寺)があります。
観智院(かんちいん)は、東寺の塔頭の中でも最も格式が高いお寺です。現在の観智院の客殿は、慶長元年(1596)の慶長伏見地震の後、慶長10年(1605)、北政所の寄進によって再建されたものです。昭和34年(1959)に国宝に指定されました。園城寺の勧学院客殿、光浄院客殿と共に、桃山時代の住宅様式の典型を示し、当時の僧侶の居室の姿を今に伝えています。
客殿は間口12.7m、奥行13.7m、入母屋造り、妻入で、銅板葺きです。建立時はこけら葺きでした。正面右よりに軒唐破風があり、間口1間、奥行1間の中門が付随しています。床の間の「鷲の図」と襖絵の「竹林の図」は宮本武蔵によって描かれています。
延慶元年(1308)、後宇多法皇が東寺の西院に3年間参籠され、21院を建立されました。観智院はその中の一つです。大学の研究室のような場所で、杲宝(ごうほう)が開基しました。師の頼宝(らいほう)、弟子の賢宝(けんぽう)とともに東寺の三宝(さんぽう)といわれる名僧です。杲宝は東寺の歴史を記した「東宝記(とうほうき)」を編纂し、賢宝によって完成されました。東宝記は東寺の歴史を語る貴重な史料として、国宝に指定されています。観智院では代々学僧が住し、観智院の住持が東寺の別当職を兼ねていました。多くの経文、書籍を所蔵しています。
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