奈良県奈良市法華寺北町に海竜王寺(かいりゅうおうじ)があります。
海竜王寺五重小塔は相輪を含めた総高が4.01m、相輪を除く高さは2.85mの小塔です。工芸品としてではな、建造物として昭和26年(1951)に国宝に指定されています。実物の塔の10分の1のスケールで造られ、元興寺五重小塔とともに、天平期の五重塔の姿を現代に伝えています。
五重小塔は天平年間(729-749)に造られています。創建当時から西金堂内に安置されていたようです。本瓦形板葺きの、三間五重塔婆で、細部は天平時代のかなり早い時期の手法を用いられ、上層部にいくにしたがって塔身が 細く造られています。五重小塔の内部には鎌倉時代の法華経が2巻納められていました。これも小塔の附けたりとして国宝に指定されています。
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