奈良県奈良市法蓮(ほうれん)東垣内町に不退寺(ふたいじ)があります。
不退寺の本堂は室町時代前期の建武から明徳年間(1333-1392)頃に建てられたと考えられています。間口5間、奥行4間、単層、寄棟造り、本瓦葺きの大仏様式の最後の形を保っています。内部は内陣と外陣に分かれ、その境に吹寄菱欄間(業平格子)と木連格子を入れています。
斗拱(ときょう)は三斗の枠組で、中備(なかぞなえ)に間斗束(けんとづか)を配しています。軸部は円柱で正面の頭貫を虹梁(こうりょう)の様態に扱っています。これは正面中央に虹梁を架けた初期の形式です。内部の柱頭部に三斗を組み、木鼻をつけている特異な構造です。
中央に二条の大虹梁を架け、梁の上に太瓶束を立てて折上組入天井の廻縁を支えています。須弥壇上中央には厨子に納められた本尊聖観音菩薩像が安置され、その周囲に五大明王像、地蔵菩薩像を配置しています。本堂は南門とともに、明治37年(1904)に国の重要文化財に指定されています。
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