旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

鑁阿寺

2021年08月10日 | 旅 歴史

 栃木県足利市家富町に鑁阿寺(ばんなじ)があります。
 鑁阿寺は山号を「金剛山」、院号を「仁王院」、坊号を「法華坊」とし、真言宗大日派の別格総本山です。建久7年(1196)、足利(源)義康が屋敷内に堀内御堂を建立し、持仏である大日如来像を祀ったの始まりとされています。
 12300坪の鑁阿寺境内には諸堂が数多く建ち並んでいます。創建当初の本堂は国宝に指定され、鐘楼、経堂は国の重要文化財です。 
 文暦元年(1234)、3代目足利義氏が堂塔伽藍を建立し足利一門の氏寺としました。 周囲に土塁と堀をめぐらした寺域はほぼ正方形で、鎌倉時代の武家屋敷の面影を今に伝えています。大正11年(1922)国の史跡に指定されています。 
 中世は足利氏に庇護され寺運が隆盛し支院は12を数え、南北朝時代の終わりごろには、鶴岡八幡宮の別当になりました。足利氏の衰退とともに衰え、豊臣秀吉の兵火で堂宇の一部を焼失しましたが、天正19年(1591)徳川家康が寺領60石を寄進し鑁阿寺を再興しました。
 創建以来、災禍に合わず、中世東国史研究に必要不可欠な「鑁阿寺文書」を初めとする数多くの古文書、寺宝を有しています。鑁阿寺文書には、鎌倉期の足利義氏、泰氏、家時、貞氏の文書、室町期以降の足利尊氏、直義、鎌倉・古河公方などの文書を含んでいます。 
 室町幕府初代将軍となった足利尊氏が後醍醐天皇から賜った「日月之太刀」、尊氏愛用の「左文字太刀」、平家物語にも登場する、源家相伝の宝刀「髭切丸」、足利義氏寄進の「落葉陣刀」などがあります。

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