京都府京都市東山区本町に東福寺(とうふくじ)があります。
龍吟庵(りょうぎんあん)は東福寺の塔頭の一つで、偃月橋を渡った先に建てられています。東福寺3世で、南禅寺を開山した大明国師(だいみょうこくし)こと無関普門(むかんふもん)によって開かれ、国師が病に伏してから死去するまでの間、住まいとして利用されていた所です。国師は建暦2年(1212)信濃で生を受け、東福寺開山の円爾弁円の元で修行しました。
宋で10年間勉強ののち、各禅宗のお寺を参禅し、九条道家の4男、一条実経に請われ、東福寺に来ました。開山堂には国の重要文化財の大明国師坐像が祀られています。龍吟庵の方丈は室町前期の嘉慶元年(1387)に建てられたもので、応仁の乱以前の唯一の方丈建築で、現存する最古のものとして国宝に指定されています。
龍吟庵方丈は間口8間(16.5m)、奥行6間(12.9m)、単層、入母屋造り、こけら葺きです。正面には両開き板唐戸の入口を設け、両端の柱間には遣戸をはめ込んでいます。書院造りに寝殿造りの名残をとどめています。平安時代の寝殿造りから、室町時代の書院造りへと移る過渡期の特徴を残しているのです。
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