8時15分、起床。
チーズトースト、目玉焼き、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。
昨日のブログを書いて、11時前に家を出る。
上北沢に行く。新宿から京王線で6駅(15分)。井之頭線の下北沢は有名で、私もたまに行くが(たいてい観劇で)、上北沢で降りたのは初めてである。実は、上北沢という駅があることも知らなかった。
改札で卒業生のマサコさん(論系ゼミ5期生)と待ち合わせ。今日は彼女の案内で地元カフェ巡りである。彼女は昨年8月に結婚し、桜上水(上北沢の一つ手前)にお住まいなのだ。
カフェ巡りスタートは上北沢駅近くの「かもめカフェ」。
マサコさんはフィンランドに旅行をされたそうである。フィンランドで有名なチョコレートをお土産にいただく。
フィンランドといえばムーミン(なのかな?)。彼女が手に持っているのは栞。なんて書いてあるの?
「パンケーキにジャムをのせて食べる人に悪い人なんているわけがない。話しかけても大丈夫。」
ムーミンママが言った有名な言葉だそうである。
「本の庭」で食べたスウェーデン風ホットサンドにもジャムが添えられていたが、北欧の人はジャムが好きなのだろう。ロシア風紅茶にもジャムが添えられているの、同じ食文化なのかな。
フィンランド旅行のときに撮ったオーロラの写真を見せてもらう。素晴らしいですね。
私はオムライス(見かけはドリア)、マサコさんはお野菜&キノコ、チーズたっぷりのドリアを注文する。
生ハムのサラダ。
食後にハーブティー。彼女のスマホもムーミンの図柄が。
テーブルの横の壁にムーミンのキャラ、ニョロニョロが描かれている。このお店もフィンランド推しのようだ。フィンランドを舞台にした『かもめ食堂』というドラマがあったが、もしかして「かもめカフェ」という店名もそこに由来するのだろうか。マスターに尋ねたら、そういうわけではなくて、実現はしなかったが、隅田川の近くで店を出すことを考えていたことがあるそうで、店名は墨田川のかめもに由来するそうだ。へぇ。
奥の壁に大瀧詠一の『ロング・バケーション』のLP(40周年記念盤)とポスター(江口寿史)が飾られていた。「ファンなんですね」と聞くと、「そうなんです。周年ごとに買ってしまいます(笑)」とのこと。
お店は2021年(だったかな)の開業とのことで、コロナの真っ最中である。大変なスタートであったが、頑張られましたね。
「かもめカフェ」には1時間半ほど滞在した。沿線の道をお隣の桜上水の方へ向かって歩く。
桜上水には日大文理学部がある。不動産屋のガラス戸に「新入生歓迎」の貼り紙。
住宅街に入った日大のキャンパスの側にある北欧雑貨&カフェ「リッテンブリケーン」が二軒目に連れて行ってもらったカフェ・・・のはずだったが、閉まっている。「そ、そんなはずは・・・」とマサコさんが慌ててお店のインスタを見たところ。12月28日~1月15日は臨時休業(冬季休業)であった。
個人経営のお店はこういうことがよくある。定休日だけでなく、臨時休業をインスタでチェックしておく必要があるのだ。
というわけで、予定では3軒目(最後のカフェ)のはずだった下高井戸の紅茶と焼き菓子の店「テェ・テェ」に連れて行ってもらう。ここは予約ができないお店なので、満席だとカフェ難民になってしまうところだったが、先に二階に上がって行ったマサコさんが、明るくホットした声で「空いてます!」と言った。
カウンターと二人掛けのテーブルが空いていたが、カウンターの方がゆったりしていたので、そちらに座る。目の前ではマダムがワンオペできびきびと働いておられる。
私はアッサム、マサコさんフルナを注文。アッサムはミルクティーでお願いしたので、濃いめである。
マフィンは二個でワンセットのものを2セット注文し、4種類全部を食べてみることにした。手前から、抹茶、サツマイモ、チョコ、プレーンである。私はプレーンとチョコが美味しかった。
「テェ・テェ」はもちろん「ティー」の意味だが、どんな発音になるのですかとマダムに聞いたら、そんなことを質問したお客さんは初めてですというような顔をして、ちょっとはにかみながら「テ・テ」と言った(笑)。「テ・テ」に聞こえましたがというと、「最初、「テ・テ」でもいいかなとも思ったんですが、「テェ・テェ」の方がお洒落かなと(笑)」。なるほどね。
1922年2月のオープン。「コロナが収束しない中での開業。大変だったでしょう。よく頑張られましたね。エライ!」と私が言うと、マダムは笑顔で「エライ!」と小さくガッツポーズをされた。
「テェ・テェ」には1時間半ほど滞在した。店を出て、マサコさんが三軒目(本日最後)のカフェに電話をしている。営業しているが、席の予約はできないので、行ってみるしかない。
玉川上水公園という長い遊歩道を歩いていくことにした。
甲州街道の側だが、とても静かで、人も少なく、のんびりと散策できて、とてもよかった。
マサコさんも童心に帰ったようである(半分演出です)。
動物の形の椅子がたくさん、何か所も、あって面白い。
一目見て、「これは何だろう?」と思うものがときどき混じっている。
「う~ん、あなたは誰?」
左はイノシシだが、右は何だろう。イタチかな。
これも何だかわからない。
犬を連れては散歩できないのか。猫もダメなのかな(抱っこでも)。飼い猫は外でオシッコやウンチはしないから大丈夫だと思うが、そもそも、猫を連れて公園を散歩しようと考える人がいないのだろう。
そんなことを考えていたら、猫を抱いた少女の像があった! これは猫はOKということではないだろうか。
手のひらの上に乗っている風で写真を撮ってもらう。
桜上水の名前の通り、遊歩道の両側には桜の木が植わっている。春にはきれいだろう(でも、そうしたら人でにぎわうでしょうけどね)。
上北沢の方へ戻って来て、本日最後のカフェ「タチアナ」に到着。「タチアナ」?
カウンターだけの小さな店だが、よかった、席が空いていた。マサコさんは店の前までは何度か来たそうだが、入るのは今日が初めて。
「タチアナ」という店名は、フィンランドの映画監督、アキ・カウリスマキの『愛しのタチアナ』から採ったものだった。マスターがカウリスマキ監督の大ファンで、『愛しのタチアナ』は一番好きな作品なのだそうだ。
しばしマスターと映画談義。
珈琲は私はハニー珈琲、マサコさんはブレンドを注文。
ミルクの容器がなかなか。
このお店もコロナの最中に開店したそうである。どのお店もコロナを乗り越えて、しっかり定着したお店ばかりだった。
店を出るとき、マスターのヤマシタさんとマサコさんのツーショットを撮らせていただく。いい笑顔です。
時刻は5時半になろうとしていた。
今日はどうもありがとう。とても素敵なカフェ巡りの一日でした。臨時休業中のお店も含めて、また訪問したいカフェばかりであり、また散歩してみたい遊歩道でした。
7時ちょっと前に帰宅。
夕食は秋刀魚の一夜干し、おでん、ブロッコリーのサラダ、千枚漬け、ごはん。
「秋刀魚の一夜干しは珍しいですね」
デザートは苺。
マサコさんからいただいたチョコレートを食べる。紅茶に合う。
食事をしながら『プライベート・バンカー』の初回(録画)を観る。面白い設定のドラマであるが、悪人役がちょっとひ弱である。これなら一ひねりだろう。これからもっと手強い相手がでてくるのかな。
レビューシートのチェック。週末の提出は少な目。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
1時半、就寝。