8時、起床。
ハッシュドビーフ(昨夜の残り)、トースト、牛乳の朝食。
今日も原稿書きの一日だが、いい天気なので、昼食は外に食べに出た。バッグにノートPCを入れて。
「寿々喜」で柳川鍋でご飯。それと焼き鳥を二本(塩とたれ)。
食後のコーヒーを飲みに、そして仕事をするために、「ルノアール」へ。
仕事をするなら「ルノアール」だ。長居がしやすい。1時間半ほど滞在して400字詰原稿用紙換算で3枚ほど書く。30分で1枚は私にとっての標準的なペース。書き始める前には考えていなかった内容になったが、これはいいこと。頭の中で出来上がった文章をキーボードで打つだけならもっと早いペースで書けるが、それはあまり面白い作業ではない。書きながら考えると、新しいアイデアが生まれる。それがただ頭の中で考えるのとは違う、書くことの効用、書くことの醍醐味である。でも、いつもそうなるとは限らない。
気分をよくして「ルノアール」を出る。
工学院通り商店街の入り口付近の風景。ビルの上に「谷口電機」の文字が見える。かつてそのビルの一階にあった電機器店の名前だ。いまは不動産屋が入っている。ビルの屋上の看板を取り外す費用を節約したのであろう、看板を黒っぽく塗って文字を目立たなくしたわけだ。でも、目立たないが、観ればわかる。「昔々、ここに谷口電機という電機屋さんがありました」。在りし日の谷口電機を知っている者にとっては、苔むした墓石のようである。
東口の駅の近くの路地の角にパチンコの景品を買い取る店があるが、その入り口の脇の壁に「大衆割烹 川和路」の看板がかかっている。「かわろじ」と読むらしい。以前はそういう割烹料理店が入っていたのだろう。なぜ取り外さないのだろう。なぜ塗りつぶさないのだろう。それはうっかり忘れたわけではなくて、意図的に残しているような気がする。ビルのオーナーが「川和路」の関係者で、「昔々、ここに川和路という割烹料理店がありました」という記念碑として残しているのではないだろうか。
少し散歩をしてから、帰宅し、原稿書きに戻る。
「石川家食堂」の前のにぎわい
明朗らしいですよ。
「大募集」なのだ。「OK」「大歓迎」の連呼なのだ。
息子は夕食を食べてから、名古屋に戻って行った。